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戦国†恋姫 外史に飛ばされし者
第8話
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戦国†恋姫 外史に飛ばされし者




第8話



 しばらく歩いていると、大きな城が見えてきた。


竜司「ほぉ…これが清洲城か。これは立派だ」


 手前に大きな橋がかかっており、その向こうに城門。
そして城としては小さいが、何とも堂々たる清洲城の本丸が見える。



久遠「ふっふっふっ。そうだろうそうだろう。清洲の城は尾張でも一、二を争う名城だからな」


 そんなに城を褒められたのが嬉しかったのか、まるで自分のことのように胸を張って喜ぶ久遠。
もう一度外見を見回してみる。


竜司「しかし、見た感じ他の城とは違って小ぶりだな。普通は二の丸、三の丸などがあってもっと入り組んでると思うが」

久遠「確かに大きいとは言えんが、それでもかなりの広さがあるんだぞ?」

竜司「なるほどな。火矢など使われればひとたまりもないな…もっと塀を高くして、弓隊が橋を渡る敵を狙えるように穴を開けて…」

久遠「お、お〜い!竜司!戻ってこーい!」


 先程からブツブツと清須の城の改良点を口に出しながら物思いに耽っている竜司に久遠が声をかける。


竜司「ん?あぁ久遠、すまん。この城のことなんだが…」

久遠「あぁ、よいよい。貴様が言いたいことは大体わかっている」

竜司「ん?あっそうなのか?」

久遠「やれやれ、暢気な事だな。これから家中の猛者達との喧嘩しようという時に…」

竜司「まぁ緊張してても仕方がない。相手の力量がわからないうちに緊張しても、いざって時に力が発揮できないからな」

久遠「…全く、大物なのか、馬鹿なのか…」

竜司「馬鹿で結構…。自覚してる」

久遠「自分で言うな、うつけめ。…では行くぞ」


 こうして、俺と久遠は清洲城の中へ入っていった。
久遠に連れられながら、しばらく城内を歩きいていると、久遠が止まり、部屋の襖を開ける。


久遠「しばし、ここで待っておれ。時が来れば呼ぶ」


 そう言い残し、久遠は部屋を出て行った。


竜司「へぇ、ここもまた…風流があって落ち着く場所だ…」


 辺りを見回してみると、綺麗な掛け軸があったり、誰かが活けたであろう花が飾られていたり、茶道でも出来そうな和室の空間だった。


竜司「俺も室内での茶道は何度かやったことはあるけど…こういう和室も悪くはないな」


 一通り見回し終え、何もすることがないので襖を開く。


竜司「へぇ、久遠の屋敷より狭い庭園なんだな…まぁここもごく一部だろうが…」


 一人二人通るのには特に苦労はないが、もし大軍が雪崩込んでもしたら一気にいっぱいになりそうなことが十分予想できる。


竜司「そういうことも考えてのこの
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