第十九話
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oHの胸に食らわせようとするも、PoHは驚異的な反応でバックステップをし、横一文字斬りは服をかすめるのみに至る。
だが、PoHが後退したのとは逆に、追撃のために俺は再び前進する。
しかし、俺が追撃態勢をとった時間に、PoHも同じく反撃態勢を整えていた。
「Ya-ha-!」
前進した俺に合わせるように、PoHは俺の頭を狙ってメイト・チョッパーを向ける。
このままでは、メイト・チョッパーは俺の頭を切り裂くが、そうはいかない。
顔面に近づくメイト・チョッパーを臆せず眼で確認し、顔を少しズラす。
メイト・チョッパーが頬をかすめるが、構わずPoHに突きを繰り出す。
「刺突術《矢張月》!」
PoHを狙って勢いよく放たれた、銀ノ月による突きは――PoHには避けられ、双方同時に距離をとった。
「ハッ……! 今度は、こっちの番だぜ?」
《縮地》を警戒したのか、今度はPoHから過激に攻めてくる。
超接近戦になれば、持っている得物の関係で俺が不利なのは明らかだ。
素早く銀ノ月をしまい込んで、再び抜きはなった。
「抜刀術《十六夜》!」
高速にも迫らんとする抜刀術《十六夜》がPoHを襲うが、PoHはメイト・チョッパーを銀ノ月に当て、軌道を変えて空振りにさせることで回避した。
……敵ながら、素晴らしい胴体視力だ……!
「ハッハァ!」
クールな仮面を脱ぎ捨てて、PoHが日本刀を空振った影響で、無防備になっている胴体へメイト・チョッパーを放つ。
PoHが放ったメイト・チョッパーは、吸い込まれるように俺の胴体に向かうが……空振ったとはいえ、ソードスキルを使ったわけじゃないので、システム的硬直は俺には無い。
……これも、ソードスキルを使えない上での長所と言えるだろう。
足を上げ、PoHのメイト・チョッパーを蹴りつけた。
普通だったら、俺の足がズタズタになるだけだが、残念ながら俺の足は普通じゃない。
ガキィィィィンと、先程から聞き慣れた金属音が俺の足と、PoHのメイト・チョッパーから響く。
また得体の知れないものが出て来たからか、PoHは小さく舌打ちして距離をとった。
「足に何を仕込んでやがる……?」
「…さあな」
PoHに言う必要は無いが、俺の足には剣が仕込まれている。
日本刀は、切れ味や威力は素晴らしいものの、先程のように空振りになった時は隙が大きい。
その隙を埋めるために使っているのが、足に仕込んだ剣、足刀《半月》である。
足刀《半月》。
こんなことを普通のプレイヤーがやれば、システムエラーでソードスキルが使えなくなるだろうが……元々使えない俺には関係が無い。
日本刀《銀ノ月》よりかは攻撃力は劣るものの、隙が小さく攻防共
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