闇
[1/6]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「あの光、何だろう」
突如樹海に現れた黒い光の柱をイヴは指さした。
ウェンディとルーが連れ戻された事を知らないイヴとレンは光の柱の出現に足を止めている。
「見ろよ、あの不気味な黒い木から何かが流れ出てる。あの光に吸い寄せられているんだ」
「どういう事なんだろう」
黒い木を見つめ、光の柱に目を向け、気づく。
「まさか、あの光の場所にニルヴァーナがあるのか!?」
「だとしたら、誰かがもう見つけたって事!?」
「連合軍か・・・六魔将軍か・・・」
見つけたのが連合軍だとすればこちらのやるべき事が終わる為、勝利を意味する。
後はニルヴァーナを破壊して六魔将軍を倒せばいいだけだ。
が、見つけたのが六魔将軍だとすると、話は変わってくる。
「ヒビキ!どうなってる!?応答しろ!ヒビキ!」
状況を確認しようとヒビキに念話を繋げるレンだが、全く通じない。
「この魔力が念話を妨害してるんだ!」
「くそ!」
「僕は引き続きウェンディちゃんとルー君の救出に向かう!」
「解った!オレはあの光に向かってみる。気を付けろよ」
「くそっ!何がどうなってんだ」
「何かしら、あの黒い光の柱・・・」
その光はこちらにも届いていた。
リオンを探すグレイとティアは突如現れた光に戸惑いを見せながらも、引き続きリオンを探す。
(リオン様は誰のせいで・・・)
その2人を、虚ろな目で見つめる者が1人。
ゆっくりとその視線を上げていく。
「リオーン!返事しやがれー!リオーン!」
「返事なさいなー!聞こえてるんでしょー!」
その視線の先には、声を張り上げるグレイとティア。
そしてゆっくりと・・・シェリーは堕ちる。
(こいつ等か・・・)
「あれは一体・・・」
「よく解んねぇけど面白そうだな」
「ニルヴァーナ・・・デスネ」
六魔将軍の1人、ホットアイと交戦するジュラとアルカは背後に見える黒い光の柱がニルヴァーナだと知り目を見開く。
「安心してくださいネ。まだ本体は起動してない。あれは封印が解かれただけ。しかし・・・お金のニオイがプンプンするデスネ・・・んふふ」
嬉しそうに笑みを浮かべて説明をするホットアイ。
ジュラとアルカは一旦光からそっちに目を向けた。
(こんな奴と戦ってる場合ではないか・・・いや、しかし任務は六魔将軍討伐!戦うか・・・ニルヴァーナを止めるか・・・)
(参ったなァ・・・面白れぇ事がこうも連続で来るとは。ニルヴァーナを見に行きてーが、ジュラのおっちゃんがそれ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ