第一章
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ンプに入った。今年こそは、そういう意気込みがあった。
だが出だしでつまづいた。そこで阪急が身売りしてできたオリックスブレーブスが台頭してきた。
その強さの秘密は打線であった。ブルーサンダー打線と銘打たれたこの打線はブーマー、門田博光、石嶺和彦で構成されるクリーンアップを中心に強打を誇っていたその圧倒的なパワーで他の球団を大きく引き離していた。
「オリックスには西武みたいなどうしようもない強さはない」
近鉄の監督仰木彬はこう言った。
「弱点はある。ピッチャーや」
その通りであったオリックスの投手陣は長年投手陣の柱であった山田久志が引退してしまい支柱がなかった。だが
それでもブルーサンダー打線は打ちまくり勝利を手にし続けた。
気付いた時には八・五ゲーム差。最早優勝は絶望的かと思われた。
だが七月中旬のオリックス戦で勝利を収めると一気に間合いを詰めた。しかしここであの西武が姿を現わしてきた。
「やっぱり出て来たか」
仰木だけではなかった。選手もファンも何時かはくるものと思っていた。それ程西武の戦力は他と比して圧倒的であったのだ。
シーズンは遂に三つ巴となった。オリックス、西武、そして近鉄が激しく刃を交える死闘となった。その行方は誰にもわからないものであった。
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