暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
起死回生〜
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言われ、二人は沈黙する。

「早貴ちゃん・・・どうして・・・どうして亮を・・・!」

「殺るしか道がなかった。・・・言い訳はしない」


いや・・・理由なんてとっくに理解してるだろう。


「・・・リョウが・・・」

みんなの目に・・・悲しみ。

「あははは!いや、本当お見事だよ、咲!」

「・・・だったら・・・!」

愛依が亮に向けて手を向けるが・・・

「“止まれ”」

「うっ!?あぁぁぁ!?」

シンが言うと愛依は頭を抑えてうずくまってしまう。

「そんなの使ったら興醒めじゃないか。・・・もうその力は没収しちゃおっか」

シンが言うと愛依から何かの光が出てきて、それはシンと一体化する。



「さて、と。お疲れ様・・・と言っておこうかな?」

シンが俺に近付いてくる。

「・・・随分不用心に近づくんだな」

「君程度の攻撃が僕に届くと思うのかい?」

「・・・試してやろうか?」


「おぉ、恐い恐い。ただ・・・あまり調子に乗らない方がいいんじゃないかなぁ?」

シンが俺の真っ正面に立ち・・・俺に蹴りを入れた。

「ぐっ・・・!?」

「ムカつくんだよ、その顔・・・さーて、第2ラウンドに行こうか?」

「なんだと・・・!」

「あっはっは!誰が亮だけって言ったかなぁ!?このまま君達には殺しあいをーーーーーー」

シンの言葉が止まる。何故かって?簡単だ。

「な・・・に・・・」


シンの身体に・・・迷切が突き刺さっていた。よろめくシンの背後にいたのは・・・

「やっと隙を見せたな・・・この屑野郎が・・・!!」

「亮、様・・・!!」


亮だ。亮が背後からシンを貫いていた。

「ば、バカな・・・!確かに心臓を貫かれた筈だ!君は闇は・・・」

すると亮はニヤリと笑って刺さった刀を指差す。

「ああ、これ?・・・よく見ろよ」

亮がシャツのボタンを外す。するとそこには・・・空間があった。

「俺が本当に亮を殺すと思ったか?最後の開閉能力は武器を取り出すのだけが目的じゃなく、亮の前後に空間を出す為だったんだ」

「後は咲がそこに的確に刃を通すだけ。・・・そして油断した馬鹿を貫くって作戦だ」


「で、ですが亮様・・・リパルさん達は・・・あっ!」

「・・・まさか、アル!?」

「キリエっ!?」

『すいませんッス・・・嘘、ついたッス』


『申し訳ありません、相棒。的確な筈のリパルのサーチでああ言ったので・・・』

『咄嗟にこちらも乗っかってみました』

「「・・・」」

シィとクラナが自分のデバイスの発言に口をひきつらせる。


「貴様・・・貴様ぁ・・・!!」

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