ヒカリ
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。
樹海の奥地へと足を進めていく。
(それにしてもコイツ・・・心の声が聴こえねぇ。心の声さえ聴こえれば後を付ける必要もねぇのに)
そのジェラールの後を付けるのは、六魔将軍のコブラだ。
(止まった)
ピタ、とジェラールが足を止める。
コブラは近くの岩陰に隠れ、顔だけを覗かせた。
その視線の先には・・・幾つもの鎖で繋がれた、他よりも遥かに大きい木があった。
(何だここは・・・!?樹海にこんな場所が。まさかブレインの言った通り・・・ここにニルヴァーナが・・・)
ジェラールが大木に手をかざす。
すると、鎖が千切れ、木が爆発するかのようにはじけ飛んだ。
(おおっ!)
そして、光が溢れだす。
(ついに見つけた!オレ達の未来・・・)
「終わりました」
一方、樹海ではウェンディによるエルザ解毒が終えられていた。
「エルザさんの体から毒は消えました」
『で!?』
妖精メンバー5人は聞き返すようにエルザを見つめる。
すると――――――
「ん」
「おっしゃー!」
エルザの表情に先ほどまでの苦しそうな色はない。
小さく意識の声も聞こえたし、目が覚めるのは時間の問題だろう。
という訳で。
「ルーシィ、ルー、ハイタッチだーっ!」
「よかった〜♪」
「やったぁ〜っ!」
ぱんっとハイタッチを交わす3人。
「シャルル〜!」
「1回だけよ!」
喜び一色のハッピーに対しても変わらず冷たいままハイタッチには応じるシャルル。
「これで安心ですね!」
「ほら、お前達も」
「はいっ!」
安心したように笑みを浮かべるアランとココロとハイタッチをするヴィーテルシア(ちなみに人間バージョン)。
「ウェンディ」
「!」
スッと差し出されたナツの手に、ウェンディは手を合わせる。
ぱん、と音が響き、ナツは満面の笑みを浮かべた。
「ありがとな」
「・・・しばらくは目を覚まさないかもですけど、もう大丈夫ですよ」
その笑顔に一瞬ウェンディは止まり、すぐに目を伏せて小さく俯く。
「凄いね・・・本当に顔色がよくなってる。これが天空魔法」
「近すぎ!」
「起きた時エルザに殴られるぞ」
キスでもするのかと思うくらいの至近距離で顔色を確かめるヒビキにルーシィとヴィーテルシアがツッコみを入れる。
「いいこと?」
その空気を切り裂くように、シャルルが口を開いた。
「これ以上天空魔法をウェンディに使わせないでちょうだい。見ての通り、この魔法はウェンディの魔力をたくさん使う」
「私の事はいいの」
やはり疲れがあるのかウェンディは溜息を吐きながら目線を
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