ヒカリ
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たー!」
「ナツ!」
「アラン君!」
茂みの中からウェンディとハッピーとシャルルを抱えたナツがやってきた。
その後ろからアランとルー、ヴィーテルシアも顔を出す。
「どうなってんだ!?急に頭の中にここまでの地図が・・・」
「それより早くウェンディちゃんを」
「そうだ!」
ヒビキの古文書によってここまでの情報を与えられたナツは頭に急に地図が現れた理由を聞こうとするが、その前にエルザが先だ。
ナツはウェンディを下ろし、さっそく起こしにかかる。
「起きろウェンディ!頼む、エルザを助けてくれーっ!」
「ちょ、ナツさん!あんまりウェンディを揺らさないでくださいよっ!」
「とりあえず落ち着け!」
ゆっさゆっさとウェンディの肩を掴んで思いっきり揺らして起こそうとするナツに慌ててアランとヴィーテルシアが声を掛ける。
すると、ゆっくりとウェンディの目が見開かれていき―――――
「ひっ!」
「!」
ナツを見ると同時に後ろに後ずさった。
「ごめんなさい・・・私・・・」
「落ち着いてウェンディ」
頭を抱えて震えながら謝罪の言葉を口にするウェンディをルーが落ち着かせようと背中をなでる。
その姿にルーシィは少し目を見開いた。
「今はそんな事どうでもいい!エルザが毒ヘビにやられたんだ!助けてくれ!頼む!」
そう言うと同時にがばっとウェンディに向かって土下座するナツ。
「毒?」
「えっと・・・どういう事?」
ウェンディ同様、状況を知らないルーは首を傾げる。
説明する為にヴィーテルシアが口を開いた。
「お前達が攫われて直ぐ、エルザが毒に苦しんでいる事が発覚した。やったのは六魔将軍のコブラの連れる毒ヘビだ」
「六魔将軍と戦うにはエルザさんの力が必要なんだ」
「お願い・・・エルザを助けて!」
続くようにヒビキとルーシィも口を開く。
「も・・・もちろんです!はいっ!やります!がんばりマス!」
状況を理解したウェンディは意気込むように拳を握りしめた。
嬉しそうな笑顔を浮かべたナツが顔を上げる。
「よかったぁ〜」
「いつまで伸びてるのよ、だらしない!」
気を失っていたハッピーとシャルルも目が覚めたようだ。
「ウェンディ、魔力大丈夫?僕がやろっか?」
「いえ、ルーさんは戦えるから魔力を温存しておいてください」
心配そうに問うルーにそう答え、ウェンディは早速エルザの解毒を始める。
ぱぁぁぁ・・・と淡い緑に近い色合いの光がウェンディの掌から溢れる。
(ジェラールがエルザさんにひどい事したなんて・・・そんな事・・・)
ジェラールは歩いていた
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