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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第284話(ブルー・ティアーズ編)】
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…。 …………」
勝ち数が多くないのを気にしたのか、少しセシリアの表情に陰りが落ちた。
「……セシリア。 もう落ち込んではないと思うがあまり気負うなよ? ……負けて初めて知る事もある。 常勝無敗の人間なんてそうそう居る訳じゃないんだ。 ……それに、俺の知るセシリア・オルコットはこの程度の壁で躓く人間じゃない。 そうだろ?」
「……ヒルト……さん」
「仮にセシリアが何度も躓いても、その時は俺が側で共に歩んでいくさ」
ニッと笑顔でそう言うと、セシリアは頷き、満面の笑みで応える。
「えぇ! その時は、よろしくお願いいたしますわね、ヒルトさん♪」
「ああ。 ……じゃあ行ってくる。 参考になるかはわからないが、何かのきっかけにぐらいはなるようにするさ、これが」
そうセシリアに言い、ピット口へ向かうと――。
「ご武運を……ヒルトさん」
「あぁ」
背中で彼女の言葉を受け、腕を掲げて俺はピット口内へと移動した。
ピット口内に入ると、不意に語りかけてくる声が聞こえてくる。
『初めましてヒルト様。 わたくしの名前はティアです。 今後とも、セシリア共々よろしくお願いいたします』
そんな謎の声に疑問符を浮かべていたが、直ぐ様誰だかわかった。
直接語りかけてくる様なこの感じはムラクモと同じで――。
『あぁ。 ブルー・ティアーズのコアだな。 ……ティアーズだからティア?』
『えぇ。 ふふっ、ムラクモ様には羨ましがられますわ、女の子らしい名前だと』
『……そういや、あいつの名前は女の子じゃないよな。 何か別の呼び名でも考えてやった方がいいかもしれない』
『そうですわね。 ……ヒルト様、今回の模擬戦、わたくしがお力を貸すことは出来ませんが、見守っていますので頑張ってくださいね? ……相手との相性は悪くても、貴方なら大丈夫だと思いますから……』
そんな優しげな声が聞こえなくなると共に、カタパルトに脚部を接続する。
……俺なら出来るか……どんだけ期待背負わされるんだよ。
苦笑しつつ、シグナルが点灯し、急加速後カタパルトから射出されて空へと躍り出る。
武装はスターライトmkVを選択――粒子が集束し、両手で構えると一夏の元へと向かった。
――第三アリーナ中央――
「やっと来たな。 ……ブルー・ティアーズか。 選択を誤ったな、ヒルト。 昨日俺はセシリアに勝ってるんだぜ」
飛翔し、規定位置に到着するとステータス画面を確認。
楯無さんからは特に禁止にされた内容が無い――理由は簡単で、一夏に対してビーム兵器が有効打にならないのが一番だからだろう。
それでも、
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