77部分:終:新しい命
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いた瞬間集まっていた皆は、お互い喜びを込めて、騒ぎ出す。
少しして、分娩室の扉が開き、ストレッチャーに乗り、少し疲れた顔のヴィータと、その手を掴みながら歩いてくる良彦。
皆が口々に、祝いの言葉を延べるなか、二人は礼をいって、微笑む。
「とりあえず、病室移動しねーか、此処じゃ次の人の迷惑になるから」
良彦の提案で病室へ移動する面々。
ヴィータは流石に体の小ささから結構体力を使った様子で、ベットの上で横になり、皆を眺めている。
「それでそれで、よしくん…男の子?」
「女の子?」
「どっちや」
なのは、フェイト、はやてがコンビネーション良く聞いてくるそれに苦笑しつつ。
「男の子だよ、元気だった…少し抱いたけど、赤ん坊って壊れそうで、驚いたよ」
その言葉に、もう一度皆が歓声を上げる、個室…色々と出入りがありそうなので、そうしていた…にしたのは正解だったようだ。
「そうか、ヴィータ…頑張ったな、守護騎士の将としても、一人の女としても、そして友として嬉しいぞ」
「あぁ、我らの誇りだな」
シグナム、ザフィーラがそういって、ヴィータの頭をなでる。
「前まではこんな事思いもしなかった、ただ破壊するだけだった私達に、新しい命が…ありがとう、ヴィータ、良彦、主」
「アインは、感動やさんですね」
そういうアインとツヴァイは、少し泣いているように見える。
「ヨシヒコに子供かぁ、凄いね…本当、おめでとう」
「すごいね、よしくん、これでよしくんはお父さん、ヴィータふくたいちょうは、おかあさんなんだね」
ユーノがお祝いし、ヴィヴィオが、良彦が実感しきれてなかった所を素直に言ってくれる。
「おめでとう、よしくん、お父さんたちにも知らせないとね」
「アリサや、すずかにも、だね」
「カリムや、ロッサ、シスターシャッハに、リンディ統括官、レティ提督、クロノ君もやな」
3人娘は早速メールを送っている、其処へ
「失礼しますね…って、なんでこんないっぱいいるんですか?!」
と、シャマルが入ってくる。
「皆がお祝いしてくれるんで、つい」
「つい、じゃありません、ヴィータちゃん疲れてるんだから、休ませて上げないと、ほら」
示す先では、いつの間にか眠っているヴィータの姿。
慌てて部屋を出る皆。
その後、新生児室にいる、子供を皆で見て、もう一度祝いの言葉をもらい、その日は解散になった。
新しい命…天涯孤独だった良彦に、ヴィータと共に守るべき命…が、生まれ、家族が増えたそんな一日。
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