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花天の椿
第五章 臨時生徒総会
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.P .A italia に預けられた大罪武装、淫蕩の御身、正式使用者は私ではないので貸与品だが、それでも対人レベルでは力を発せてな」


そして、ガリレオは続ける。


「その効果は、触れた力は放棄され、遊ぶ、というところか」


瞬間、ウルキアガのペンチが分解される
息を飲み後ずさるウルキアガ、しかし同時に叫んだ。


「………行け!!」


ウルキアガの叫びより、一瞬速く、その背から一つの影が飛び出した。


「ノリキ………!!」

「名を呼ばなくていい」


ノリキは、淫蕩の御身がない右側へ走り込んだ。
同時に。ノリキの右肘から拳の先端まで、緑色の鳥居型の術式紋章が展開される。


『創作術式、弥生月: 発動』


同時に、ノリキは勢いよく拳を振り抜く
それは、ノリキの全力の一撃、しかし


「おや、それだけかな、どうやら君の拳は軽いようだな」

「………何!?」


瞬間、ガリレオは爪のある三本の右手を広げ、そして


「天動説」


言葉と同時に、ノリキとウルキアガが地面に叩きつけられ、そして


「………コレは!?」


ノリキの呟きと同時に、ガリレオを中心にして円弧を描くように、校庭を吹っ飛んだのだ。
ガリレオは、吹っ飛んだノリキ達を一瞬見て、視線を別の方向に向ける。
そして正純とトーリ、を見た瞬間ガリレオはその場から消え、正純達の目の前に現れた。


「移動術!?」


誰かが叫ぶ、ガリレオは正純とトーリを見る。


「ようやく来れたよ。うむ。武蔵の代表を間近で見るのは始めてだったな」


ガリレオが喋っているが、今の正純にはそれを聞き取る余裕がない
そして、ガリレオは続ける。


「先程の問答など、なかなか面白かったよ、では、ここで授業終了といこうかな」


ガリレオが右手を上げる、皆が正純達の所に走るが距離的に間に合わない事を、正純は悟る
ノリキとウルキアガを倒した術だ、戦闘系ではない正純が受ければ重傷だ。
だが頭で理解しても、間に合わない
その時正純は感じた。
それは、正純を庇うようにタックルしてきたトーリと
二つの風だった。







アリアダスト教導院の橋の上で倒れる正純は、二つの影を見た。
一つは槍を構え、ガリレオの右腕を槍の石突きで止めている少女
もう一つはガリレオの左側に立ち、ガリレオの首もとに刀の刀身を添えている少年
二人とも、正純の顔見知りだった。
そして、少女が告げる。


「極東、警護隊総隊長、本多・二代」


そして、少年も続く。


「武蔵アリアダスト教導院所属、総長連合第零特務、刻風・椿」




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