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花天の椿
第五章 臨時生徒総会
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り、椿の目を見て二代は言う。


「本多・二代、父以上の位置を目指すことを、この蜻蛉切りに誓い申す」


さすが、と椿は心の中で思い椿は立花夫婦を見る。


「それじゃあ、俺もこれで、ありがとうございました」


椿の言葉に二人はTes.と答える。
そして、四人はそれぞれの位置に戻る。







元の位置に戻る途中、立花・ギンは隣を歩く宗茂に言う。


「………やられましたね」


静かに呟かれた。言葉に宗茂が答える。


「そうですね、これで極東には、まだ力が残っていることを世界に知らしめる結果にならました」


宗茂は、戻ろうとする椿の背中を見る。
すると、隣を歩くギンが呟く


「ちょっと、私フアナ様に連絡を取ります」


宗茂はギンの言葉に驚く


「どうしてまた?」

「あの二人を見たら少し不安になったので、私にも戦闘許可を貰います」


すると、宗茂は静かに笑う。
宗茂自身も椿と二代と戦えば、勿論勝てる自信はある。
しかし、それは絶対ではない
だが、自分の嫁であるギンが共に戦ってくれるのならば、宗茂にとっても助かる話だ。


「負けないで下さいね、宗茂様」

「負けませんよ、誰にもね」







宗茂達とは逆の方へ歩く二代と椿、すると二代は椿に謝罪の言葉を送る。


「済まないで御座る、椿殿」


二代の謝罪に、椿は少し笑う。


「別に、俺は自分の手で蜻蛉切りを君に渡したかったから、ヤっただけだよ」


その言葉に二代も笑う
そして二人は元の位置に戻る。







情報交換会が終わり、椿は今警護隊の所有する船の中にいた。
船の艦橋で、椿は二代から学園のことを聞きくと、あえてここに残る事にしたのだ。
椿は隊員から貰った椅子に座り、コーヒーを飲みながら中央に表示されている表示枠に映っている、臨時生徒総会を見ていた。

すると、隣に立っていた二代が椿に問いかける。


「本当にここにいて、良いので御座るか?」


椿はカップを作業台の上に置き、答える。


「大丈夫だって、アイツらなら」


笑みを浮かべながら表示枠を見る椿に、二代も表示枠を見る。
そこに映っているのは、巨体な重武神の姿とその前に立つ一人の少年だった。


「直政のヤツ本気だな」

「この相対、どうなると思うで御座るか?」


椿は少し考える、そしてコーヒーを一口飲んで答える。


「単純に見れば直政だろうな、だがこの状況が解っていてもシロは出てきた。なら何かしらあんだろ」


あくまで笑い続ける椿に二代は思う。


(………よめ
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