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SAO二次創作者と、二次主人公ズの、やりたい放題桃太郎
第六章 終局
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うやら、さちは既に眠っているらしい。
朝方傷を回復させてから、夕飯まで、あらゆる家事をこなしていたから、無理もないだろう。
そんな姉の寝息に苦笑しながら、えみは少し悲しげな声で言った。

えみ「……長くても数日中には、まさき君……皆帰っちゃうんだよね?」
ゆか「……そう、ね。ここにいるのはあくまで療養だし…」
しの「そうみたいね。……目的は達成できたみたいだし……」
さち「すぅ……すぅ……」
暗闇の中で、三人は寂しげな表情のまま話し合う。不意に、床が言った。

ゆか「…やっぱり、離れるのはさみしい?」
しの「…………」
その問いに、しのは小さくうなづく。

えみ「……うん。だって、生まれて初めて好きになった人だもん。このままさよならなんて、イヤだよ……」
さち「…………」
なら……と、ゆかは続けた。

ゆか「……ついてっちゃう?」
しの「……でも、それって私たち姉妹が離れ離れになるってことだよね」
えみ「それに、それじゃあこの島はどうするの?」
その言葉に頷きながらも、ゆかは言った。

ゆか「……そうね。でもりくやたちにはりくやたち別々の生活がある。私たちのわがままであの4人にも同じ場所で…なんてわけにはいかない」
少し考え込むような表情をしてから、しのが口を開く。

しの「とりあえず、寝ている姉さんも交えて話し合うからね」
ゆか「そうね」
その言葉に、小さく笑う声が混じったのには、恐らく姉妹三人の誰もが驚いただろう。

さち「ふふっ……起きてるよ。しーちゃん」
本当に珍しく、彼女達の姉が、「寝たふり」をしていたのである。

しの「ね、姉さん!?なんで寝たフリをしてたの?」
ゆか「…珍しく悪趣味なことするわね……」
えみ「意地悪なさちお姉ちゃんなんて初めて見た……」
三人の反応に、さちは少し困ったように苦笑する。

さ「あははは……ごめんね?ホントは、みんなが話し始める前にちゃんと寝ちゃうつもりだったんだけど……」
し「なんで?」
さ「だって……恥ずかしいかなって……」
言いながら、少しだけ朱くなってさちは言った。まぁ何の事は無い。そう言う話は本人が恥ずかしいだけである。

しの「……恥ずかしいけど、姉妹なんだから……。それに、姉さんも狙ってる人いるよね?」
さち「ふぇっ!?な、ななな何言ってるのしーちゃん!?私はそう言うつもりじゃ……!」
それにしてもこの小娘、隙だらけである

ゆか「隠せてないわよ。あのりょうって人でしょ?」
えみ「お姉ちゃん分かりやす過ぎるよー」
しの「姉さんは感情がすぐ表情に出るしね」
さち「○×△◇◎☆!!?」
妹たちに総攻撃を受け、さちは真っ赤になって狼狽する。と、不意にしのが標的を変えた

しの「えみはまさきって人かな?」

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