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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第284話(シュヴァルツェア・レーゲン編)】
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 政治家の息子だから良い政治家になれる訳じゃない。

 だからそんな肩書きに意味など無いのだが。

 そんな考えを他所に、シグナルが点灯する。

 観客席に入ってきた女子がハイパーセンサーで捉える――篠ノ之だ。

 何処から走ってきたのかは知らないが、息を切らせてる辺りかなりの距離を走ってきた様に見える。

 二つ目のシグナルが点灯――それと共に、一夏の雪片の刀身に淡い光が覆われていく。

 初っぱなから零落白夜を使うようだ。

 何気に、左手を閉じたり開いたりをしている――あれは、前にも見た気がする……。

 そして、三つ目のシグナルが点灯すると――。


「零落白夜ーッ!!」


 叫びがアリーナ一帯に木霊し、雄々しく光る光刃を纏った雪片を構えて間合いを詰め、接近戦をしかけてきた。

 プラズマ手刀で迎撃とも思ったが、やればプラズマ粒子は四散してそのまま直撃、死亡というフラグしか立たないと判断した為、振るった雪片の軌跡を見極めることにした。

 雪片を上段に構えたのを見極め、縦に振るう前に横に身を逸らす。

 案の定、俺の動きに対応出来ずに空を斬る雪片――その隙をつき、顔面に真っ直ぐと左拳のストレートパンチを叩き込んだ。


「ぐあっ……!? てめぇ……ッ!」


 衝撃で軽く脳を揺らされた一夏は、ふらふらと頭を振る。

 その隙を狙い、ワイヤーブレード二基展開――射出し、一夏の脚部装甲へと絡み付かせた。


「模擬戦なんだ。 一撃でフラフラする一夏の怠慢なだけさ、これがなぁッ!!」

「ウワァァァアアアッ!?」


 ワイヤーブレードを使ったジャイアントスイングよろしく。

 ぐるんぐるんと振り回し、ワイヤーブレードを解除すると勢いのついた一夏は、アリーナのシールドバリアーに叩き付けられた。

 センサー・リンクさせ、肩の大型カノンを起動――。

 ロックオンマーカーが一夏を捉え、二重ロックオンすると共に大型カノンが轟音を立て、火を噴く。


「が……はっ! ……クソッ、直撃かよッ!!」


 もろに直撃を浴び、更にアリーナのシールドバリアーに叩き付けられた結果、白式のウィング・スラスターから白煙が立ち込めていた。

 あれなら簡単に瞬時加速を使えないだろう。

 使えば、下手するとウィング・スラスター自体が大破する可能性もあるからだ。

 雪片から光刃は消え、左手を翳す一夏。

 左腕の雪羅が可変し、荷電粒子砲【月穿】へと変わっていた。


「動くなよ! 狙いが外れるからなッ!」

「バカか、撃つって分かってて止まってるバカはいないって!」


 一夏の言葉を他所に、左右に機体を揺らし、狙いを定めづ
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