第164話 黒闇傘
[1/9]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
『『謎の仕事』に挑んでいる元妖精の尻尾B』
マスターに頼まれ、『謎の仕事』に挑んでいる元妖精の尻尾Bのガジル、リリー、ラクサス、ミラ、ジュビア、カナの5人+1匹は遥か天高く聳え立つ崖を登っていた。かなり高く登ったが、まだ頂上は一向に見えず、下も見えなくなっていた。ここから落ちたら一溜まりも無いだろう。
ガ「ったく、さっきから険しすぎる道しかねぇじゃねぇか。」
そう。この5人+1匹はうっそうと生い茂る森の中を潜り抜け、下はすごい勢いで流れる川の上を今にも切れてしまいそうなボロボロの吊り橋を渡り、コウモリや毒蛇がうじゃうじゃいる洞窟を通ってここまで来たのだ。
カ「森、ボロボロの吊り橋、洞窟の次は崖ェッ!?」
ジュ「す、すごい、道のりですね・・・」
すごい道のりなのだが、この5人+1匹は一度も休まずここまでやって来たのだ。
ミ「ていうか、ガジルとリリーは何で登っているの?リリーで飛べば、あっという間なのに?」
ガ「ギヒッ。これも修行のうちだ。」
リ「ナツ達が大魔闘演舞に出場している間に、俺達は更に力をつけるのだ。」
つまり、ガジルとリリーは修行の為にこの険しすぎる崖を登っているという訳だ。
ラ「それより、本当にあるんだろうな?」
今までずっと黙っていたラクサスが口を開いた。
カ「全く信用出来ない話だけどね・・・」
ジュ「でも、マスターはこの先にあると言っていました。」
ジュビアはそう言うと、遥か先にある頂上がある方向に目を向けた。
しばらく登り続けると、薄っすらと霧が出てきた。
ミ「霧だわ。」
ジュ「皆さん、気をつけて下さいね。」
カ「全く。視界が悪くなってきたわ。」
リ「だが、霧が出てきたとゆう事は・・・」
ラ「頂上も、目的地も、近くだって事だな。」
全員が霧で隠れた遥か先にある頂上がある方向に目を向けた。
ガ「どうやら本当に、この崖の頂上にあるみてぇだな。」
ガジルは一度話を区切り、「ギヒッ。」と右口角を上げて笑うと、
ガ「『霧隠れの滝』がな。」
*****************************************************************************************
『大魔闘演舞会場、ドムス・フラウ』
チャ「さぁ!盛り上がってきたところで、第3試合に参りましょうっ!!」
大魔闘演舞1日目のバトルパートは中盤戦に差しかかろうとしていた。チャパティ・ローラの実況もどんどん力強くなっていくのが分かる。
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ