第六話 三年後。
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行したもので、三代目が現職の今も続いている。
第二次忍界大戦後、非人道的と言われ、廃止されるかと思われたが、戦争による損失の補填、今後の里の戦力向上の為に廃止にはならなかった。
三代目は戦力の補填ができ次第、廃止すると言われていたそうだが、その間に岩隠れとの戦争が始まってしまった。
だから、僕も援助を受けてアカデミーに入学した。
でも、それでよかったと思ってる。
だって、それで友達と一緒に学ぶ事ができる、強くなることができるのだから。
そんなことを考えながら、アカデミーに向かっていった。
火影の役所 執務室
三代目火影
この建物の屋上から里を見るのがわしの日課。
新緑の青々とした匂いを乗せる風が駆け抜ける。
すっとした爽やかな風だ。
その風を割くように、わしの後ろにすっと上から降りてくる気配があった。
「どうであった?」
振り替えることなく、その気配に話しかける。
「はっ、岩隠れは思いの外まとまっているようです。」
その男、奈良シカクが話し出す。
火の国暦55年の里襲撃以降、シカクには岩隠れの里を中心に他里の動向を探らせている。
あの襲撃時には、すでに岩隠れではクーデターが起きていた。三代目土影はどうやら生きているようだが、里を追われどこかに逃れているようじゃ。あの両天秤のオオノキと言われたあの方がの・・・。
そう、考えているとシカクが続きを話しているので意識をそちらに移す。
「クーデターの首謀者である“天戸衆”(あまとしゅう)ですが、若い忍を中心に支持を集めており、支持をしない者には容赦なく罰を与える、そのようにして里を掌握しているようですね。また、若者には“我々は岩戸より隠れ出る者であり、世を真に照らす者である”と、そして、”我らに賛同する者も我らと同等である”と信じこませています。ただ、その手法はまだ、分かっておりません。」
「うむ、まるで宗教じゃの。」
目を細め、ぎゅっと眉を寄せる。
それを見たシカクが重苦しそうに続ける。
「まさにその通りです。事は我々が思っているよりも深刻かも知れません。」
「奴らは支持せぬ者を力で押さえているとお話しましたが、どうやら“天戸衆”は特殊な瞳力、チャクラを使うようです。」
「特殊な瞳力、チャクラか。それで具体的な能力は・・・?」
シカクが罰の悪そうな顔をする。
「申し訳ありません。まだ、分かっておりません。」
やはりか・・・
今回のクーデターの主犯である“天戸衆”のことは、案外早く判明した。しかし、その構成、思想、能力等が分からなかった。どのように隠しているのか、全く敵の内情が探れないでいる。
シカクが申し訳なそうにしている。
いかんな、こやつは優秀であるが故に、調べが付か
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