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魔法少女リリカルなのはStrikerS-King Seong clone of another-
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に一瞬悲痛な面持ちになるものの、互いにしっかりとしたまなざしで目の前にいる二人を見据えると、
「僕たちは君達をなんとしても止めてみせる!!」
「そして絶対にその孤独から救い出してあげる!!」
二人の覚悟が決まり、エリオとガリューは互いに駆け出し、戦闘を開始した。
聖はガジェットを切り裂きながら目的の座標へと降り立った。
「さて……いるんだろ! ドゥーエ!!」
大声を張り上げながら周囲に言い放つと、木の影から不敵な笑みを漏らしながらナンバーズの二番、ドゥーエが現れた。
「来てくれたのね、嬉しいわぁ」
「その様子じゃ地上本部での仕事は終了したみてぇだな……」
「えぇもちろん。簡単な仕事だったわ、だから次は貴方の番よエシェク。貴方を捕まえて私は貴方を昔の私好みの貴方に作りかえるわ」
狂気に満ちた表情で言うドゥーエに対し、聖は軽く舌打ちをしつつ、長くなった安綱の切先を突きつける。
「ハンッ! やれるモンならやってみやがれ、テメェの戦闘向きじゃねぇスキルでどうやって俺と戦うつもりだ?」
「そうねぇ……確かに私のスキルは他の子達みたいに戦闘向きじゃないわ。……だけど、貴方の相手は『貴方』がしてくれるから気にしないで大丈夫よ」
ドゥーエの意味深な言葉を聴き、一瞬怪訝そうな顔をする聖だが、彼女は決して笑みを崩すことはなく、恍惚とした表情のまま指を鳴らした。すると、彼女の後ろの木陰に三人の人間がいる気配を聖は感じた。
ドゥーエの動向を警戒したまま聖は彼女の後ろに目を向けた。その瞬間、聖は目を見開き顔は蒼白に染まった。
「……まさかッ!?」
聖の驚愕の声に答えるようにドゥーエはその口をスカリエッティのように三日月形に歪ませると、ドゥーエは笑いながら横にはけた。彼女の後ろから三人の青年が姿を現した。三人は同じ体型をしており、髪の色も一本一本全て同じだ。背も全て同じであり、同じバイザーをかけている。
何から何まで一緒な三人を目にし、聖はギリッと音がしそうなほど歯と歯をかみ締めた。安綱も目の前に広がる光景に気付いたのか、いらだたしげな声を上げた。
〈外道が……〉
しかし、ドゥーエはそれすらも面白いというように笑みを絶やさずに聖に告げた。
「言ったでしょう? 貴方の相手は貴方にしてもらうって」
笑顔で言ったドゥーエに対し、聖は彼女を睨んだ。その瞳には確かな怒りと、殺意、そして憎悪がこめられていた。
そう、今現在聖が対峙しているのは、かつて殺し続けた己自身。
聖のクローン達であった。
それぞれの思いと、それぞれの覚悟が入り混じる中、最終決戦が開始された。
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