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SAO二次創作者と、二次主人公ズの、やりたい放題桃太郎
第五章 強襲作戦 後編
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りん「……逃げるのか?」
PoH「そうしとくさ。またなァ。Hero」
そう言うと、男は遥か下の海へと落下して行きました。

りん「……逃がしたか。っと……」
と、不意にりんは、多量の出血のせいかよろけます。

しの「りん! 大丈夫?」
りん「ああ、問題ない。少しフラッと来ただけだ」
倒れそうになった俺を抱きしめるように支えてくれたのは、走ってきた詩乃だった

しの「酷い怪我……。えっと治療しないと」
りん「問題ない。自分で処置できる程度の道具は持っているからな」
そう言いつつ懐から針と治療糸を取り出す。とりあえず、一番出血が酷い太股の傷を結紮して、さらに縫わなければならない。

りん「というわけでしの、向こうを向いていてくれるか?」
位置が位置だけあって、縫うためにはズボンを脱ぐ必要がある。俺はフェミニストではないが、男として多少の良識は持っている。

しの「う、うん」
詩乃が向こうを向くのを確認すると、俺も反対側を向き、ズボンを脱いだ。
体勢を変えると痛み止めが切れかけてるのか、戦闘中では大量に出ていたアドレナリンが抜けたのか、鋭い痛みが走り、思わず呻いた。

しの「えっと、私が縫おうか?」
りん「いや、位置が位置だ。ズボンも脱いでるし、下は下着姿だぞ?そんな男の姿、しのに見せられるはずが……」
そこまで言ったとき、詩乃は俺の言葉に被せるように言った。

しの「私は……見たいな」
りん「自分が今何を言ってるかわかってるか!?」
驚愕で縫おうとした手が止まる。思わず詩乃の方を振り返ると、顔を赤くしつつもしっかりとこちらを見ていた。
そのまま四つん這いで寄ってきて、なおも呆然としている俺の手から針と糸を取った。

しの「私のために負った傷なんだし……。確かに恥ずかしいけど、りんのなら全てを受け止めたい」
りん「……そこまで言うならお願いしようか」
詩乃は今自分が言ったことが、愛の告白に等しいことに気づいているのだろうか?
とはいえ、ここは仮にも敵の本拠地である。真意を問うのは全てが終わった後だ。詩乃に太股を縫ってもらっている間に、左肩の刺し傷を手早く処置をする。

しの「はい、終わったよ」
さすがに長時間見ているのは耐えられなかったらしく、終わった途端に顔を背けた。
俺は軽く縫い跡を確かめてからズボンを履いた。

りん「ありがとう。……そういえば、俺が斬った傷は大丈夫か?」
しの「え?あ、うん。大丈夫」
俺の視界から隠すように腕をかかえて身体の向きを変えた。

りん「……見せてみろ」
しの「嫌っ! ダメッ!」
詩乃は抵抗するものの、少し強引に腕を引いて傷の様子を見る。

りん「……酷いな」
この傷を自分が付けたのだと思うと、悔恨が心の底から沸き上がってく
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