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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
9,5話 ザ・チンピラーズ
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を外している。額に入った大きな傷に思わず息をのむテヅカだったが、ヨコヤマは別の意味で驚いていた。

「鹿羽のおやっさん!?鹿羽連合の総長だったおやっさんじゃないですか!!ヤス先輩も!」
「え、なに?裏社会時代のお仲間!?」

世間は狭いものである。

「今じゃズヴィズダーの幹部さ。抗争の最中にお嬢に命を拾われてね・・・」
「あ、俺も天使様に危ない所を助けられまして・・・」
「最近の子供強すぎるだろ!?いやあの乱戦で平然としてたから大物だとは思ったけど!!」

いつからオヤジ狩りは「小学生がヤクザを狩る」という意味になったのだろうか。この前も地元のヤクザが小学生に吹き飛ばされているのを見たし、案外世界は既に子供たちの時代が来ているのかもしれない。

今日も明日もチンピラーズは社会復帰を目指して奇妙な町に住み続ける。
何れ、翠屋(サンクチュアリ)に堂々と足を踏み入れられるようになる、その日まで。
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