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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第284話(甲龍編)】
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すると、観客席に走る女子生徒が見える――篠ノ之だ。
アリーナのバリアーで遮られてる為、言葉は届かないが多分一夏の応援だろう。
……だからといって、それが一夏の力になるかは分からないが。
二つ目のシグナルが点灯――飲み物を買ってきたのか、他の女子生徒も続々と集まりつつある。
――大丈夫、例え甲龍が八割の力しか発揮出来なくても、普段通りにやれば問題ない。
静かに瞼を閉じる――視覚が無くなった事でより鮮明に聴覚が鋭敏になったのか、吹き抜ける風の音が聴こえてくる……。
シグナル三つ目が点灯――試合開始のブザーが鳴り響くや、いきなり互いの刃が触れ、鈍く耳障りな金属音が聴こえてきた。
初撃は互いに刃を交えたつばぜり合い――。
「幾ら甲龍がパワータイプって言ったって、俺の白式もパワーなら負けねぇッ!!」
「……力比べ? ……悪いが、それに付き合うつもりはないな、これがなッ!!」
双天牙月を握る力を抜くと、力押ししていた一夏の体勢が前のめりになるのを見て一夏の真下を取る。
「……っ!?」
白式の脚部装甲を掴むと、一夏の表情が変わった――そして。
「クッ……瞬時加速で振り切――」
「遅いッ!!」
掴んだ脚部装甲事地上へ降下――なすがまま、一夏も俺に引かれて地上へ。
加速する勢いそのまま、アリーナ地上に叩き付ける。
「がはっ……!? くっ……まだまだぁッ!!」
叩き付けられた衝撃で、苦悶の表情を浮かべる一夏だが、直ぐに体勢を整えると真っ直ぐと突きの構えで突撃をかけてきた。
それを見、両手を前面に出し、肩の衝撃砲の砲口がスライドして開く。
「……ッ!?」
俺の行動を悟ったのか、直ぐに左腕の霞衣を起動させ、零落白夜の盾を張る一夏だが――。
「……貰ったッ!!」
「なっ!? 衝撃砲撃たねぇのかッ!?」
間合いを詰め、振りかぶった双天牙月による強烈な横一閃――大きく空気を切り裂き、白式に直撃を浴びせると双天牙月の質量からか真横に吹き飛ぶ一夏。
張られていた零落白夜の盾、霞衣の起動を止めていたのを見逃さず、開いた砲口のままの衝撃砲最大火力による二連射を倒れていた一夏に撃ち込んだ。
最大火力はウェイトタイムが長く、使い所は難しいがああいう風に倒れ込んだ相手への追い討ちには最適だと思う。
それに、まだ一夏は空中での制御機動はオートに頼りきってる。
オートなら確かにそこに意識を割かなくていいが、それだとそこがいつか盲点にもなりうる。
粉塵が舞い散る中、立ち上がった一夏は直ぐに左腕の雪羅を月穿へと切り替え始める。
距離が開いたから
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