プロローグ
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、と思いましてね。明後日には発とうかと考えています」
「そうですか……寂しくなりますね」
ラ・フォリアは本気で悲しそうな表情をする。何が冗談で何が本気なのか分かりにくい人だが、恐らくこの表情は本心からだろう。魔城が来る前は、ラ・フォリアは完全な箱入り娘で、友人は侍女たち以外にいなかったのだから。
「落ち着いたら手紙でも書きますよ。暇になったら戻ってきます」
「楽しみにしていますね。……そうだ、魔城。絵を描いてくれませんか?」
「絵ですか?」
「ハイ。魔城はとても絵が上手ではないですか。一度、私を書いていただこうと思っていたんです。肖像画を描かせるのは魔城が初めてなんですよ」
ふふっ、と再び笑うラ・フォリア。魔城は分かりました、と言って、キャンパスをたてる。
獅子王機関の剣巫が、第四真祖に出会ってから、数日後の出来事だった。
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