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Element Magic Trinity
デッドGP
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アの乗る魔導二輪も破壊する。

「アイスメイク、大猿(エイプ)!」
大槌兵(ハンマー)!」
大海切削(アクエリアスドリル)!」

間一髪のところで避けた3人はそれぞれ反撃する。
まずはリオンが氷で巨大な猿を造ってその拳を振るわせ、続いてグレイが氷のハンマーを造って落下させる。
さらに全身を水へと変えたティアが足をドリルのように勢い良く回転させ、降ってきた。
が、3発ともレーサーのスピードには敵わず、当たらない。

「当たらねェ!」
「落ち着け!4時の方向だ!」
「言われなくても落ち着くわよ、バカ」

この状況でも誰かを毒づく事が出来るほどに落ち着いているのは落ち着きすぎな気もしなくもないが。
そんな間にもレーサーはそのスピードを使って空を駆けていく。

「集中すれば捉えられん相手ではない!」
「集中か・・・よし!」
「そういう事なら話は早いわ!」

すると、ばっばさばさ・・・という、明らかに集中とは違うような音が聞こえてきた。
そして―――――――


「行くぞリオン!ティア!」
「オレの合図で撃て!全力でな」
「アンタ達本気出しなさいよ!」


グレイとリオンは上半身の服を脱ぎ捨て、ティアは外したままだった帽子を被った。

(なぜ服を脱ぐ・・・!?そしてなぜ帽子を被る・・・!?)
(なぜ服をお脱ぎに・・・そしてなぜ帽子を・・・)

その3人の行動にレーサーと追いついてきたシェリーは内心で同じツッコみをする。

「今だ!正面50m先!」
「見切ったァ!」
「全力全開手加減無用!」

レーサーのスピードを見切った3人は、一斉に渾身の魔法を放つ!

氷欠泉(アイスゲイザー)!」
白竜(スノードラゴン)!」
大海薔薇冠(アクエリアスローゼンクローネ)!」

地面から大量の氷が噴き出し、ドラゴンが畝り、水の薔薇が咲き誇る。
しかし、3人の渾身の攻撃さえもレーサーは簡単に避けてしまう。

「な!」
「嘘でしょ!?」
「さらにスピードを上げた!」

先ほどまでより速くなったスピードにグレイとティア、シェリーは目を見開く。
リオンも目を見開き――――――


―――――――その目に、飛び立つ鳥が映った。


「こっちだ」
「がっ!」
「くっ!」
「うあっ!」

そして攻撃を避けると同時に背後に回っていたレーサーの攻撃を喰らい、3人はそのまま倒れ込む。
レーサーは地を駆け、足を止めた。

(強い・・・これが六魔将軍(オラシオンセイス)

6人集った時も強かったが、1人だけでもこれほどの強さを発揮するとは・・・。
その強さにシェリーの体が小刻みに震えた。

「テメェ等の攻撃なんぞ一生かかっても当たらんよ。俺の速さには
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