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Element Magic Trinity
デッドGP
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所にいたぜ!乗れ!」
「何だと!?」
「状況を察しなさいバカ!今説明してるほど私もコイツも暇じゃないの!」
「いいから乗れよ!」

突然乗れと言われ当然意味の解らないリオンだが、とりあえず戦闘中である事を理解する。

「何をやってるんだお前達は!」
「リオン様!」

リオンはグレイの運転する魔導二輪の後部に乗り、そのまま2台は並走するように走り出す。
ティアは元々誰かを乗せるつもりがない為、シェリーは置いていかれてしまった。

「ウェンディとルーは!?」
「安心しろ!ナツとアランが助けた!」
「今頃ヴィーテルシアがエルザの所に連れて行ってるでしょうね!」

魔導二輪の騒音に声を掻き消されないように叫ぶような声で3人は会話する。

「それより、アイツやってくんねーかな。運転しながらじゃ上手く魔法を使えねぇ」
「フン」

レーサーが小さく笑みを零す。

「ほう、そういう事ならよく見ておけ。オレが造形魔法の手本を見せてやろう」
「一言余計だ」
「ティア!タイミングを合わせろ!」
「何で私がアンタにそんな事言われないといけないのよ!・・・ま、やるけど」

はぁ、と溜息を1つ吐き、ティアは右手に青い魔法陣を展開させる。
そしてリオンも、『構え』を取る。

大海(アクエリアス)・・・」
「アイスメイク・・・」
「!」

それを小さく後ろを振り返る形で見たグレイは目を見開いた。

『話にならん。造形魔法に両手を使うのも相変わらずだ』

ガルナ島でリオンはそう言った。
島で戦った際のリオンは片手で造形魔法を使っていた。
本来造形魔法は両手で使うものであり、片手では不完全でバランスも悪い。造形スピードが速くなるというメリットもあるにはあるが、ここぞという時に力が出せない等デメリットが目立つ。
が、今後ろにいるリオンは『両手』で構えを取っていた。
掌に拳を乗せる、グレイと同じ構えである。

「お前・・・両手で魔法を・・・」

驚いたように呟くグレイにリオンは少し沈黙し、薄く笑みを浮かべた。

師匠(ウル)の教えだろ」

その答えに、グレイもどこか嬉しそうな表情になる。
それを見たティアは小さく溜息をつき、右手を伸ばした。

大鷲(イーグル)!」
槍騎兵(ランス)!」
「何!?」

そして、氷の鷲と水の槍が放たれる。
1度に数えきれないほどの数の鷲と槍は真っ直ぐにレーサーへと向かい、レーサーの魔導二輪を破壊した。
が、レーサー本人は攻撃が当たる直前に持ち前のスピードで飛び出しており、傷1つ負っていなかった。

「遊びは終わりだ」

その声が聞こえたと同時に、レーサーは目にも止まらないスピードでグレイとリオンが乗る魔導二輪を破壊し、続けざまにティ
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