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八条学園怪異譚
第五十五話 百鬼夜行その十
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か?」
「そうそう、そこよ」
 まさにそこだとだ、茉莉也も答える。
「そこに出たのよ」
「確か藤原氏に恨みを持つ怨霊達が集まって」
「蘇我入鹿とか長屋王とかね」
 歴史上の人物の名前も出る。
「藤原氏との権力争いに敗れた人達の怨霊が大勢で練り歩いていたのよ」
「それが歴史書に出てたんですよね」
「鏡のあれね」
 大鏡等だ、水増大今で覚える。
「あれのどれか一つにその話があったわね」
「そうでしたね」
 聖花はここで鏡のどれに出ていたか思い出そうとするが思い出せなかった、茉莉也も同じで愛実に至ってはこう言う始末だった。
「鏡って?」
「だから大鏡とかよ」
「ああ、古典の授業の」
「そう、習ったわよね」
「ええ、今思い出したわ」
 こう聖花に返すのだった。
「そういえばあったわね」
「古典にはこうしたお話も多いのよ」
 茉莉也がここで愛実に話した。
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