第二十五問強化合宿三日目
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昨日の覗きは失敗に終わった。朝から色々あったけど今日も合同の自習の為今日のことについて話していた。
「こうなったらさらに人数を増やすか」
昨日の敗因は相手との戦力差が大きな原因だ。だったらそれ似合わせてこちらも人数を増やす作戦らしい。
「A クラスは一真辺りが参加を呼び掛けたら参加するだろう」
「旦那方すみませんがそれは無理っすよ」
僕たちに話しかけてきたのはヤスだ。
「無理ってどういうことじゃ?」
「朝からあの調子ッス」
「zzz 」
一真が寝息をたてて寝ている。そう言えば昨日の呼び出しは一真が覗きに参加していると先生の誤認によるものだったらしい。
「夜中ずっとパソコンをいじっていて全然寝てないんすよなんか召還側とか何とか言ってましたけど………」
仕方ないかこうなったら久保くんにでも頼むとするか。
「だったら久保だな明久頼む」
どうやら雄二も同じ考えらしい。僕は久保くんに頼みにいっけど……
「ごめんダメだったよ」
なんか色々と言われて断られた。最初はなにか言う前に同意してくれたけど目的が覗きだって知ったら説教された。
「だったら他のクラスのやつらだな」
「……BクラスとCクラス以外は参加する」
「ムッツリーニ確認はや?!」
さすがムッツリーニ僕と久保くんが話している間に他のクラスに掛け合ってきたらしい。
その夜
「さて俺達もそろそろ行こう」
「吉井っ、大変だ!」
須川君が突然部屋に飛び込んできた。
「食堂に敵が待ち伏せていた!今は戦力が分担されている!」
情報の漏洩は無かったのに……もしかして霧島さん?!よほど雄二の覗きが許せないんだね。
僕達が食堂に着くと既に大量の女子が皆を囲んでいる。それに学年主任の高橋先生に姫路さんもいるしここから建て直すのは無理だ。
「仕方がない。こうなったからには、各自の判断で行動しろ!」
「「「おうっ!任せておけっ!」」」
事実上の撤退宣言が総司令から発せられた。作戦の指示がなくなりそれぞれの判断で行動を始める。こうなると個人の力量が試される。どうやってこの場を逃れようとするかじっくり見せて貰おう!
「…………」(←土下座)
「…………」(←土下座)
「…………」(←土下座)
「…………」(←白旗を振る平賀くん)
バカばっかりだ。しかも平賀くんは謝る気がないらしい。
「吉井くんと坂本くんは彼らのような真似はしないのですね。指揮官としての矜持というものですか?」
土下座のポーズを取らない僕と雄二を見て、高橋先生が感心したように目を細めていた。土下座?まったく、相手を見て物を言ってもらいたいもんだ。
「僕らにはわかっているんですそんなことする必要はないってことが」
「まさか助けが来るとでも…?」
「旦那方!!助けに来たッス!!サモン!!」
『学
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