暁 〜小説投稿サイト〜
このクラスに《比企谷八幡》は居ない。
そして『雪姫暦』は胸が大きい。
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出してきたのは可愛いバンダナに包んだお弁当だった。
えっ!?なに!?俺に、この俺に!?弁当を一緒に食べようとかいって、その上自分の弁当を俺にわたすだと!?
もしかして俺の事好きなの?
いや、もう惨めな思いはしない。
しかもこれは雪ノ下雪乃なら罵るか死ねって言うところだろ。
「なんで俺なんかに渡すんだ?もっといいやつ居るだろ。」
箱根とか箱根とか箱根とか箱根とか箱根とか箱根とか箱根とか箱根とか箱根とか箱根とか。
「め、目が怖いよ?」
「ああ、まぁ一緒に食べてやるよ。」
俺はそう言ってコインを自販機に投入した。
俺はコーヒーとオレンジジュースを買った。
「ほら。」
俺は雪姫にオレンジジュース投げると屋上へ向かった。
「何故に屋上なんだ?」
屋上はカップルで埋め尽くされていた。
「これは予想外・・・」
「どこがだよ、大体予想出来たろ。」
「しかも葉や・・箱根君達いるし・・」
「今葉山って言おうとしたろ。」
「そ、そんなことないよ!」
焦って俺に弁解する。まぁ俺も言いそうなときあるけどな。話したことないけど。
「これで男の娘とか中二が出てきたら終わりだろ。」
青春ラブコメを間違ってしまう。
「ははっ、そうだね。まぁ仕方ないし混ざる?」
「ビッチだな。」
「ヒッキーうざ!」
「おお、乗ってくれるとは。」
「伊達に引きこもってないよ。」
雪姫はその谷間を強調するように胸を突き出した。
「っ・・・」
「いやっ、どこみてるの!?」
「わ、悪い・・・」
目線が行くんだよ!嫌なら萎ませろ!いや、俺が許さん!
「まぁ良いけどさ・・」
雪姫は金網に腰かけた。
「ほら、神崎君も食べようよ!」
くっ、俺は友達少ないからな!居ない訳じゃないぞ?いやマジで。
「あ、ああ。」
俺も隣に腰かけた。
「どれいる?」
「どれでもいいぞ?」
俺は弁当を覗く。
ふんわりふっくら黄色に焼き色がついた卵焼きに、形が整った唐揚げ、そしてパリッと揚げた春巻きが入っていた。
「うまそうだな。」
「んじゃ、あ、あーん・・」
「い、いいよ自分で食うから・・」
「ダーメ。」
俺は仕方なく口を開く。
「どう?」
「うまいな、そしてお前があーんってしてくれたからめっちゃうまい。」
「も、もう・・・」
「か、唐揚げもいいか?」
「う、うん・・・」
俺達は雪ノ下がいれば一発で『すいません、ここは奉仕部ではなくラブラブでした。』とか言いそうだ。居ないけど。
「ありがとう、旨かったよ。」
「うんっ!また作ってくるね♪」
先を歩いていた雪姫は振り向いていった。
「ああ、教室へ帰ろう。」
俺はその笑顔をみて思った。
こいつは滝澤が居たからぼっちなのであって、滝澤が居ない今では俺と関わる必要はない。要するにこちら側
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