第二十二話 俺の最後
[5/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
けてやるっ!!これでお前はあの世行きだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」
俺はギュッと固く目を閉じた。その時、
ボワワワワワァン。ボワワワワワァン。
白い煙が俺とユウヤの体を包み込む。急降下している為、通常より早く煙が晴れると、俺とユウヤは人間の姿に戻っていた。
ユ「くそっ!タイミングが悪すぎるっ!」
シ「おっしゃ!」
ユウヤにはタイミングが悪かったが、俺にとってはタイミングが良かった。俺は両足でユウヤの体を押さえつける。
ユ「なっ!?」
両手に炎を纏うと、
シ「おらあああぁぁああああぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」
力強く、ユウヤの顔面を殴りつけた。
ユ「ぐおぉぉおああああああぁぁあああああぁあああぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」
それとほぼ同時に、ドドドガガガガガアアァァァァァァァァァァン!!!と凄まじい音を立てて、俺とユウヤは墜落した。
シ「・・ぅ・・・うぅ・・い・・・・ってぇ〜・・・・・!」
あの勢い、あの高さから真っ逆さまに落ちて、よく命が残ったと思うとすごいと思う。その代わり、体の骨のほとんどは折れているだろう。そのせいで、起き上がる事が出来ない。
ユ「・・・お、俺の・・完敗・・・だな・・・・い、いてっ!」
ユウヤも命は残ったみたいだ。でも、俺と同様骨のほとんどは折れているだろうな。ユウヤも起き上がる事が出来ないみたいだ。俺は仰向けの状態のまま、
シ「・・・・お、俺の・・勝ち・・・だな。」
途切れ途切れに呟いた。
ユ「・・・認めたく、ねぇけど・・じ、事実、だから・・・仕方ねぇ・・な。」
ユウヤも途切れ途切れに呟いた。
ユ「・・・九。」
シ「ん?」
ユ「今の勝負で・・・お、お前が、勝ったから・・・・お前は、『十二支』の・・中で、九番目だ・・・」
これでまた、俺は『任務達成』への終点に近づく事が出来た。
シ「・・・なぁ、最後に・・一つ聞いて、良いか・・・?」
ユ「何だ?答えられる、限りの事・・・なら、答え・・・るぞ。」
ユウヤならそう言うと思った。俺は一度目を閉じ、ゆっくりと目を開けると、
シ「・・・ユウヤは、何で・・赤面の吸血鬼に・・・・加入、したんだ・・・?」
ユ「・・何だ、そんな事かよ・・・」
ユウヤはしばらく何も言わなかったが、ゆっくりと目を閉じると、
ユ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ