暁 〜小説投稿サイト〜
鉄槌と清風
74部分:72:披露宴(海鳴)
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独占欲が結構強いんだな、良彦君」

 「すいません、士郎さん、恭也さん、美由希さん…止めてくれてありがとうございます」

 「まぁ、可愛い嫁を独り占めしたい気持ちはわかるがな」

 「あはは、珍しいもの見たって事で、良いよ」

 士郎、恭也、美由希は、苦笑しつつ許してくれる。

 「所で、俺の着替えって?」

 「それはやね、これなんよ」

 はやてが取り出したのは、白い胴着に青い袴、八坂流の胴着だった。

 「結婚式で、これを…?」

 「良彦君の父さんの時は、それの上に羽織を羽織ってね、おじいさんと戦って勝って、君のお母さんとの結婚を許してもらったんだよ」

 「実際戦うんは、むりやけどな、こっちの羽織を羽織って、まぁ、おじいさん、お父さん、お母さんに報告の意味でやな」

 「判った、ンじゃ着替えるわ」

 まぁ、着慣れたものだ、着替え自体は早い、その上に、青い羽織を纏う、背中には八坂の家紋入りだ。
 そして、会場に戻る途中、新婦控え室の方から同じような格好をしたヴィータと鉢合わせる。

 視線ではやてに問いかけると。

 「どうせなら、あわせた方がええやろ、ヴィータも八坂流つかえるんやし」

 とのこと、どうやらあの後で、連れ出したようだ…そして会場内は、級友による一発芸大会中だった。
 一気飲みは普通、手品や一寸したイベントを行っていたらしい、主役が居なかったのに余り気にしない辺り大物ぞろいである。

 で、会場の扉が開き、良彦とヴィータ…こちらは羽織と袴が赤だった…が入ってくると、視線が集まる。
 皆そのある意味で結婚式で珍しい格好に、一瞬驚くが、修行バカの良彦らしいと、納得してくれた。

 その後、良彦を巻き込んでイベントが行われ、仕掛けなどがあったのか、罰ゲームを受ける事に。
 ヴィータへの告白と、キスを強要されたりしたが、逆にそれを照れなく行う良彦、酔いが冷め切ってなかったらしい。

 地球でもミッドでも夫婦となった二人、それを祝ってくれた皆の気持ちが心地よい二人だった。
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地球側での結婚式と、披露宴です…良彦暴走は、まあ飲みすぎです。

次回は何かしらのイベント…ヴィータ妊娠発覚とか、108部隊への出張教導とか、そういったのを書こうかなと思います。

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