74部分:72:披露宴(海鳴)
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たらしい事をミッドの事は言わずに言ってくる。
「というわけで、ようやくきちんと結婚して、こっちは落ち着いた気分よ、おめでとう」
素直に言わない所がアリサらしかった。
再び鮫島が登場し、場所を交代する
「では、ヴィータ様のお色直しでございます、皆様暫し歓談をお楽しみください」
そういって、ヴィータをつれて、アリサ、すずかが会場を出て行く。
ヴィータが居なくなった良彦の場所に、小中の頃の仲の良かった男子が集まってくる。
口々にお祝いと、コップに酒を注いでいくのだ、それを断るわけにも行かず飲み干していく良彦。
返杯もしているが、多勢に無勢、良彦の飲む量はどんどん増える。
少し酔いが廻ってきた所で、会場の扉が開き、スポットライトが当てられる。
そこに居たのは、薄っすらと化粧をして、所謂十二単…春夏の明るめの色、薄い素材の物…を着た、ヴィータだ。
それを見て、ぽかーんとする良彦…良彦には衣装類は一切どういったのものを着せるか聞かせていない。
まぁ、結構重量はあるのだろうがそれを感じさせない歩み、普段と違い楚々としたそれで、席へ付く。
「どうしたよ、おい、良彦?」
「うおぅ…わりー、見とれてた」
「っ、何言ってんだ、ばかっ」
「だって、普段と別人だぞ、その格好…それに化粧も」
まぁ、酔ってる良彦は回りに人がいることをほぼ忘れているのだろう、普段人前で言わないレベルで褒める。
そして、周りの人間はそれをにやにやと、眺めているのだ。
「つか、一寸だまれ、皆きいてんだろが」
「……おおぅ」
言われてようやく気付いたか、周りを見渡す良彦、そして
「みるな、おれんだ!」
と、言い切ったのだ。
「良彦?!」
「いかん、良彦君が、暴走してるぞ」
士郎が叫び、恭也、美由希が立ち上がると同時。
良彦、士郎、恭也、美由希、4人の姿が消える、更に次の瞬間には、士郎と恭也に腕を抑えられ、美由希に胴をつかまれた良彦が、会場の真ん中に現れる。
良彦が『音貫き』から、近くにいたかつての級友を投げようとしたのを、神速で3人が割って入った結果だった。
「予定よりはやいが、良彦君も着替えだ、この場は任せた、なのは」
「うん、わかった」
士郎がそういって、良彦を連れ出す、そのさいシャマルとはやて、セプトに視線を送っていった。
視線を受け取った3人は、後を追いかける。
新郎控え室で、開放された良彦は、シャマルに酔い冷まし…一種の毒抜きに近い…の魔法を使ってもらい、正気に戻った。
「…うぁ、俺何やってんだ」
「馴れない酒を飲みすぎて、感情が暴走したんだろう、というか、
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