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SAO二次創作者と、二次主人公ズの、やりたい放題桃太郎
第五章 強襲作戦 前編
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いた。まさきの手足が先から石へと変化し始めていたのである。
まさき「……っ!!」
目に飛び込んできた光景に危機を感知したまさきは、咄嗟に前方へと跳んだ。足先の違和感のせいでいつもより飛距離と速度は落ちたものの、常人では目で追うことも難しいほどの速さで数mほどを駆け、前転で衝撃を逃がしながら着地。
まさき「……誰だ」
そして、声のしたほうを睨みつつ立ち上がった。
?「ホッホォォォ−!ホオッ!ホオッ!勝手にあたしの部屋に入ってきてェ、誰だ。とは無礼も無礼、大無礼ですねェ」
奥から現れたのは太りすぎて雪だるまでは無いのかと思われるような子男。ボウン、ボウン。と鞠のような音を響かせ歩くそれは、まるで大玉がそのまま歩いて居るかのようだ。
?「アチシの名前を聞く前にィ、自分が名乗れってんですよゥ」
そんな事を言っている間にも、徐々にまさきの石化はまるで浸食するかのように進む。
それは確実に、彼の残り時間を示しているように見えた。
まさき「海賊が礼を語るか。これは滑稽だ。地獄(あの世)で芸人でもやったらどうだ? その腐った蹴鞠みたいな体と言い、笑われる要素には事欠かんだろう」
走った動揺を気取られぬよう、まさきは余裕な体で言った。
指先の感覚は既にない。いつものような感覚で戦える時間は、もう長くないだろう。
まさきはポーカーフェイスを顔の表面に貼り付けたまま、戦術を練るべく頭の回転速度を跳ね上げた。
男「だぁまれェェェェェい!!この糞英雄気取りがぁぁぁぁッ!」
小男の薄白い頭が一瞬にして真っ赤に染まる。どうみても肉団子にしか見えなかったが、どうやらその肉団子が切れているらしいと言うことだけは分かった。
男「黙って聞いていれば調子にのってぇ、死に損ないの喚きは聞き飽きてるんですよゥ!」
言いながら男はぶよぶよとした身体を跳ねさせて汚く唾を飛ばす。
男「去勢を張るのは結構ですがねェ。どーせ直ぐにただの重石に成り下がるんですからァ?喋れるうちに命乞いでもしやがれってんですよゥ」
言いながら男は、状況に気が付いたようににやりと笑う。実際こうして話している今も、まさきの身体は確実に石になっていってるのだ。
まさき「ハッ、いいね、いいじゃないか。その様子なら、三途の川を渡っても見世物として上手くやれるだろうさ」
相変わらず余裕な顔で言いながら、まさきは握っておいた蒼風の鯉口を切った。切れ長の目を僅かに細め、男を睨みながら構えを取る。
まさき「悪いが、まだ途中の証明が残っていてな。それを完成させるまで、生憎死ねないんだ……よっ!」
そして、一気に抜き放った。そのまま居合い抜きの要領で振るわれた刀は、刀身だけが鞘から離れ、二人の間の空間を切り裂きながら男へ向かう。さらに、それを盾にするようにして、まさき
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