ストライカーズ編!
教導官(仮)
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そして四年後の四月。
オレはA+という割と低いランクでありながらも、実践での強さも認められていたため、無事に教導官となっていた。
そのため今日はなのはとともに昇格試験の監督をしていた。
「ところでなんで二人もいるんだ?別にひとりでもいいと思うんだけど」
「それは私に聞かないで欲しいの」
最近みんながオレに冷たい。
<ヒリューは教導官というより、教導官補佐という立場だからと思います>
「あ、なるほど」
ヤミがいう教導官補佐。それはすぐに無理をするなのはのために作られた役職。
というのは半分位の理由で、ただ単にオレを教導官という立場に置くのが不安になった上が作り上げた物だった。
だからオレは本当は教導官(仮)。とても微妙なものだ。
<建物内に危険物がないことを確認しました>
試験が行われる建物を調べていたレイジングハートがいう。
「おっけー。じゃあ私たちは中に設置してあるモニターで中の様子を見ておこうか」
そしてオレたちは試験のモニターを眺めた。
そこに映るのは四年前に助けた少女と、その友達。
二人は順調にスフィアを壊している。
「この調子だったらラストのアレまで問題ないな」
オレは小さく呟く。
「そうだね・・・あ」
さっきまで二人を移していたモニターが急に見えなくなる。
これはサーチャーが流れ弾にでも当たったか?
「陽龍くん、トラブルがあったかもしれないし、一応ゴール地点まで行こうか」
なのはの言葉を聞き、オレたちはその場を離れた。
数分後、なのはの予想はある意味あたっていたことが発覚した。
オレたちの目に映るのは、ものすごいスピードでゴールに向かう二人の姿だった。
この調子だったら間に合うだろうが・・・果たして止まれるのだろうか。
「・・・なのは」
「わかってるの」
既にバリアジャケットに身を包んでいるなのはは、ゴール地点にネットを張る。
するとすぐに二人が突っ込んできて、なんとか無事に停止した。
「もー二人とも、危険行為で原点ですぅ!」
そう言ったのは闇の書の完成型ユニット、リインフォースの欠片から生まれた、新しいはやてのユニゾンデバイスであるリインフォース・ツヴァイだ。
リインフォース・ツヴァイ。通称リインは一代目リインフォースの面影を多く残していながらも、生まれてからまだ数年。
見た目も言動も少し幼かった。
否。見た目は少しではない、とても、だ。
なぜならリインは一代目とは違い、手乗りサイズで普段ははやての近くをふよふよしながら浮いているからだ。
「まぁまぁ、落ち着いて、リイン。あとお疲れ様。しっかり試験管できてたよ」
「あとはその幼すぎる容姿と言動をなんとかすればおっけーだな、リイン」
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