3部分:第三章
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を経て得られるのだ。
オリックスもこのシーズンそうやって戦ってきた。だが最後の最後でその戦いに負け続けているのだ。
「明日がある」
誰かが言った。
「明日勝てばいいじゃないか」
「そうだな」
ナインはその言葉に頷いた。
「明日で胴上げだ、そして神戸の人達に報いるぞ!」
「おお!」
オリックスナインはそう誓って球場を後にした。だが彼等はこの時も気付いていなかった。自分達が堅くなっていることに。
バレンタインはそれに気付いていた。だが何も言わなかった。
「勝てるな、明日も」
彼は微笑んでそう言っただけであった。そしてベンチから姿を消した。
仰木の表情はそれに対して暗いものだった。
「選手達はよくやってくれとる」
そう言うだけで精一杯であった。それ以上は言えなかった。
「明日勝つ、それだけや」
そう言い残して球場から去った。その足取りも重いものであった。
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