SAO編
序章 はじまりの街にて
Ex1.残された者
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られた……?
何を言っているんだ? この連中は。
ソードアート・オンラインってのは、あの《ソードアート・オンライン》のことか?
今東雲がログインしてて、俺がこれからログインする……あの《SAO》なのか?
『茅場氏、いやすでに茅場容疑者ですね。彼の言う通り、親族友人の方が《SAO》にログインした者のナーヴギアを外したり、その電源を切って停止させてしまった件がすでに二百名に届こうとしているらしいです』
『……これを聴いている皆さんは、どうかくれぐれもお気を付け下さい。自分達で無理になんとかしようとは思わないで下さい』
――なんだ? 何を言っているんだ、こいつらは……。
『本当に気を付けて下さい。これは――』
その部分だけ、俺にはすごくゆっくりに聞こえた。
『――現在、《SAO》にログインしている方の《いのち》に関わりますので――』
俺は、自分で考えるよりも先に走っていた。
――いのち? 命ってなんだ? 命に関わるって……なんなんだよっ!?
「ゼハッ、ゼヒッ、ゼハッ……」
ガンッ!という音を響かせながら俺は乱暴に玄関を開けて、そのまま走るように二階にある自分の部屋に向かった。
そして、勢いよく部屋に飛び込む。
「しのの――」
突如、俺の目の前が暗闇に覆われた。
そして、俺は誰かに抱きしめられていることに気付く。
「な、お袋!? 何してんだ! いや、それより東雲がっ!?」
お袋は俺を押さえつけるように抱きしめ、じっとしている。そして数秒後、お袋がゆっくりと口を開いた。
「落ち着きなさい。……あんた今、彼に何をしようとしたの?」
「な、何って……」
そんなのは決まっている。東雲を早く《SAO》からログアウトさせて…………あ。
「あんたは今、どこまで彼の状況を知っているの?」
お袋は俺を抱きしめたまま、優しい口調でそう言った。
――俺が、今知ってるのは……。
「か、茅場晶彦が何かをして、《SAO》にログインしてるヤツが、ログアウト出来ないって……。ナーヴギアを外したり、電源を切ったりすると……い、《いのち》に関わるって……」
そうだ。俺が聞いたのはこれだけだ。しかしこれだけでも凄く嫌な予感がどんどん湧いてくる。
その予感を肯定するようにお袋は言った。
「……そうね。お母さんもね、さっきTVで見て知ったの。その茅場晶彦って人の声が流れてたわ。今、東雲くんがかぶっているナーヴギアを外したり、電源を切ったりすると、ナーヴギアから発する高出力マイクロウェーブで、脳が焼ききられてしまうって」
「〜〜〜〜っ!?]
その事実に、声にならない叫
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