第2話
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遊希とのデュエルを中断された遊莉は帰宅途中に近所のカードショップ《マエノヤ》に足を運んだ。
ガチャ
遊莉「こんにちは〜」
扉を開けると奥から50代くらいの女性がカウンター越しに声をかけてきた。
オバチャン「あら、遊莉ちゃん。いらっしゃい♪」
ガヤガヤザワザワ
遊莉「なんだか今日は込み合ってますね。」
オバチャン「ほぉら、今日は新しいパックの発売日でしょ?だから皆買いに来てるのよぉ〜。それにお店の大会も開催してるし〜。」
遊莉「あっ!そういえば、今日でしたね!ショップ大会!」
さっきのデュエル中断もあってか遊莉は少し疼きだした。
オバチャン「そういえば遊希ちゃんは?一緒じゃないの?」
遊莉「遊希はレポートやってますよ。再提出の期限が今日までらしくて…」
オバチャン「あら〜それは残念ね〜。どうする?遊莉ちゃんだけでも大会出る?」
遊莉「もちろん!出ます!出ます!」
遊莉は目を輝かせながら答えた。
オバチャン「じゃあもうちょっと待っててね〜。今から2部の決勝戦だから。それが終わったら、すぐ3部を始めちゃうから名前書いといて〜。」
遊莉「はい。分かりました。」
遊莉は出場者名簿に名前を書きデッキを見直して待っていた。その時。
ピアスの男「テメェッ!!!今俺のカード見ただろっ!!!」
男の声は店中に響いた。
気弱な少年「み、見てないですョ…」
気弱な少年は胸ぐらをつかまれ今にも泣き出しそうな声で言った。
ザワザワ
ナンダナンダー?ケンカー?
オバチャン「ちょっとちょっと!どうしたの〜!」
ピアスの男「こいつが俺のカード見たんスよ!」
気弱な少年「見てないですって〜!」
ピアスの男「あぁ!?嘘ついてんじゃねぇぞテメェ!!!」
胸ぐらを掴んでいた手にさらに力が入る。今にも殴りかかりそうな雰囲気だ。
オバチャン「こぉ〜ら!暴力はダメよ〜!ほら、その手離して!」
ピアスの男はチッ!と舌打ちをして渋々手を離した。
オバチャン「誰か見てた人いないの〜?」
金髪の男「あっ!俺見てましたよ〜。コイツゥ、机蹴ってダチのカードばらまいたんスよw」
隣にいた金髪の男がニヤニヤしながら気弱そうな少年を指差した。
気弱な少年「そ、そんな゛ぁ゛〜」
少年はプレッシャーに耐えきれず泣き出してしまった。
ピアスの男「おいおい泣けば許されると思ってんのかよぉ!オバチャ〜ンこれもう俺の不戦勝でイイッスよねぇ?」
金髪の男「おぉそうだなぁ!これ不戦勝だよなぁ!」
男達はゲラゲラと笑い出し、優勝商品の新パックセットに手を伸ばした。
オバチャン「あ、コラ!」
その時。
遊莉「いい加減にしてください!」
ピ
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