六章
繋がり×去った後の会話
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代の技術で説明をしないといけない。映像を見せたとしても、捏造だと思われるので今は見せない。だがいずれ使う時がくるはずなので、こうして鬼の情報があったらゼロかフェルトが纏めてくれる。先程エーリカが言った事は、全て録音と共に鬼の情報としてデータに打ち込んでくれた。そして俺達が、エーリカと出会い、人の脅威となる存在である鬼について知った。理解させるには現状を把握してる人間なら信じさせる事は可能のはずだ。
「家中を調整してすぐに動く。・・・・金柑よ」
「はいっ!」
「我と共に来い。家中の者共に貴様の知っている事を全て説明せい」
「・・・・私の言葉を信用してくれるのですか?」
「鬼の件がなければ妄想と笑ってもいようが、貴様の言葉は、我らが見知っている状況にも合致している。真実を語っていると受け止める方が、理に適っている・・・・我はそう判断した。判断をして・・・・この日の本を不明の鬼などに好きにさせんと心を決めた。だが・・・・貴様がザビエルという坊主の暗殺に成功したとて、日の本に鬼が蔓延していれば、何も知らぬ民達に多大な被害が出よう。だからこそザビエルの処理と鬼の処理は同時に行わねばならん。・・・・だから金柑よ。我に力を貸せ」
「・・・・この命、そして剣を織田三郎久遠様に捧げましょう」
久遠が頷くと、再び一葉と向き合う。
「二条との繋ぎは、一真とその隊の者に任せる事になるだろう。見知っておけ。それと黒鮫隊については、一真の独断で出撃してもよいからな。あれは元々一真の隊だ」
「ふむ。よろしく頼むぞ一真様」
「分かった。主に一真隊で動くが、鬼が出たり敵だと判断した者は俺直属部隊が殲滅させよう。よろしくな、将軍さんよ」
「一葉。我らは数日、町宿に滞在した後、京を出る」
「うむ。・・・・貴様との出会いは僥倖であったぞ」
「ああ。我もそう思う」
強く頷き返した久遠が、ゆっくりと立ち上がる。そして、久遠の声に反応してここを去った。で、今部屋にいるのは一葉と双葉と幽だけ。一応盗聴器を飛ばしてある、あとで回収するが、さて俺達が去った後は何を話すのかな?
『なかなか面白い奴らであったな。それにこの世に生きている内に神仏の類が見れた』
『そうですね・・・・ふふっ、お姉様、何だか楽しそう。確かにあの御姿を見れば誰でも神様だと思えるのではないでしょうか』
『久しぶりに獅子を見た気がするのだ。・・・・久遠は余と同じである』
『織田殿もなかなか激しい幼少期をお送りになられたと、聞き及んでおりますからな』
『うむ。権謀術数、騙し裏切り。・・・・まさに下克上の名の通り、激しく、辛い人生であったろう』
『なるほど。・・・・ご自分を重ね合わせたのですな』
『それもある。が・・・・何
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