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戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
六章
本物の公方×神の御姿×現状
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あ。ひよ達、身分が低い者に対して頭を下げるなど偉い身分ではないが、俺にはあるのでな。その前にと・・・・」

俺は指パッチンをした。一応防音結界を張ったのだ。もしその三好と松永の者らに聞かれると面倒なのでな。俺は立ち上がってから、全員いる事を確認してから、ひよ達を久遠の所に行かせた。久々に大天使化をした。目を瞑り、背中には6対12枚の金色の翼に金髪に金色の衣。そして目を開けると黒から緑色になった。

「こ、これは一体どういう事だ!?」

「我の名は創造神黒鐵、この姿になると神の姿になる」

「そ、創造神!神が目の前におるだと!」

「神様が目の前に!するとデウス様にも会った事はあるのですか?」

「ああ、あるな。二回程会ったが、姿とかはそちらのご想像にお任せする」

と言って、全員頭を下げた。悪くはないが、これではまたこの姿になってもこのような状態になると思った。

「全員、表を上げよ。我は堅苦しいのは好きではない」

「ひよさん、一真様が神様である事は知っていましたが創造神って言うのは?」

「ごめんね詩乃ちゃん。一真様がどうしても秘密にしておいてくれと言われたからね」

「それよりもこの世に生きていて、神仏の類を見れるとは生きていて損はなかったという事か」

「我はこの姿を見せるのは、鬼と戦う時と信頼できる者とだけ見せられる姿。そろそろ元に戻る」

翼以外は元に戻った。たまに翼を動かしては、これは本物だぞ?と言っているようなものだった。

「改めてだが、俺の名は織斑一真。気軽に名前で呼んでくれると助かる。あとこの姿は人間としての姿だから恐れ多くな扱いはやめてくれ。そうすると周辺一帯が感づかれてしまうと後々面倒になる」

「なるほど。ある意味ではあるが、久遠が気に入ったのも分かるような気がする。よろしく頼む一真様」

「よ、よろしくお願いします。一真様」

様付かよ、まあいいんだけどね。防音結界を解除した。それと俺には妻がいると言ったら一葉は納得したようだった。夫ではなく愛妾だという事も。

「で、話を戻そう。三好と松永というのはどんな奴だ?」

「三好というのは、三好修理太夫長慶殿率いる、阿波の三好党の事でしょう。足利幕府の摂津守護代、相伴衆、管領代を兼ねた名門中の名門です」

相伴衆・・・・君主の側に居て、話し相手になったり相談事に答えたりする人達の事。側近。

「ほお。良く知っておるな」

「あははっ、私、野武士時代が長かったですからね。各勢力の家格やら役職何かは、戦の勝敗を占う意味で、結構重要な判断材料でしたから」

「なるほど。では少し訂正してやろう。長慶は既に耄碌(もうろく)している故、今は三好長逸、三好政康、岩成友通の三人衆によって合議制がしかれておる」
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