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戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
六章
本物の公方×神の御姿×現状
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いう皮を被り、布教と称して民を騙していると。民達はザビエルに騙されて、鬼にされている事も。

「昨今、五山の悪行が世に知られた事もあるが、畿内の巷では天守教を信仰する者が増えているらしい。その信仰する者が、良い天守教なのかザビエルとやらが布教している悪い天守教であるかは定かではないが、京でも鬼の話を聞く事が増えているのは確かだ。被害と言っても、洛中に被害は少なく、殆どが洛外での被害なのだが」

「そういえば壬月が言ってたな。鬼は畿内からやってきているようだと。最近は尾張や美濃にも被害が出始めている、とは言っても恐らく鬼の数は増えているだろうな。エーリカの言う、悪魔の楽園を作るため、鬼を使って日の本の人達を根絶やしにしようとしている。ザビエルという奴がしているのはそんな所だろう」

「うむ。だがそれが分かったとしても、今の我らには何もできないだろう」

まあ、そうなんだろうけど。鬼がいつ出現するか分からない状態だからな。

「今のままでは、情報が分からんという事か。まあこちらでも情報は集めるさ」

「うむ。とりあえず鬼の事はひとまずおけ。今は一葉と情報交換するのが先決だ。一真、名乗れと言いたい所だがまだ何だろう?」

「どういう事だ?我はこやつの事を天人しか知らぬ」

「まだ役者が足りないって事だよ。将軍さんよ」

と、幽が妹を連れてきたな。これで役者は揃った。

「双葉、挨拶せい。余の新たな友人達である」

「ご友人、ですか?」

「そうだ。・・・・大丈夫。こやつらは信用できる」

と言って、双葉と名乗った者は柔らかな笑顔を浮かべた少女が、俺達に向くと深々と頭を下げた。まるで社長令嬢のような感じだな。

「私の名は足利義秋。通称は双葉と申します。姉、一葉のご友人の皆様に、謹んで御礼申し上げまする」

「お礼とはどういう事だ?」

「はい。皆様がご存じかは分かりませんが、我ら足利の姉妹は、幕府の中で危うき立場におりまする」

「危うき立場とはどういう事か?説明を求める」

「その答えは余が答えよう。我ら足利を排し、畿内の覇権を握ろうとしている、三好、松永の党がおってな」

「最近では幕府内にも通じる者が出る始末。・・・・我ら姉妹が心を許せるのは、幽を筆頭とした畿人かの幕臣のみなのです。だからこそ・・・・姉が友人であると認めた皆様に、言葉を尽くしてもなお、お伝えしきれない程の感謝を、私は今、心の奥底より思うております。本当に・・・・ありがとうございます」

と頭を下げた双葉に対して、ころ達は頭を上げろと言った。さてと、まだ自己紹介していなかったから、するとしようか。

「さてと、・・・・役者が全員揃ったんだ。俺も正体を明かせねばならないな」

「一真、良いのか?」

「あ
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