暁 〜小説投稿サイト〜
戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
六章
推測×鬼の正体
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「三人共、俺の推測だがさっきまで御簾の中にいたのは、足利将軍の妹で本物の将軍はあの御簾のすぐ側にいた奴が将軍だ」

「え、ええ!そうだったんですか!」

「お頭は、既に気付いていたのですか?」

「すると、さっきまでいたのは影武者という事ですか。さっきの鉄砲の音がしましたが、弾いた音がしましたがもしかして・・・・?」

「ああ、俺が弾き飛ばした。それよりそこで逃げようとしている幽さん。こっちに来てくれませんかね?」

「げっ!・・・・見つかりましたか」

「そりゃ見つかるな。それより色々と事情があるだろうから説明を要求する」

「はて?何の事やら?」

こいつ、白を切るつもりだが俺は容赦しないぞ。たぶん俺が神だと言ったら、素直になってくれるが今は止そう。それより・・・・。

「さっきまでいた御簾の中にいたのは影武者だろう。本物は久遠と一緒に行った者、違うか?」

「なるほど。しかし、この場でお話は出来かねますな。・・・・ひとまず先程の客室にてお待ち頂けませんか?それがしは後程伺いますので」

ふむ。そう来たか。確かにここで話すのも野暮ってもんだから、幽の言う通りにするしかない。

「あら、信じていらっしゃらない?」

「信じてない訳ではないが。幽みたいに頭が良い人に手玉取られないようにするためにも、疑う事はあるぞ」

「なるほど。しかし武士に二言はありませんぞ!」

「武士の嘘は武略になる事をお知りかな?」

「ぐっ・・・・上手い事を仰る」

「これでも、いくつかの修羅場を潜って来たからな。だがその言葉信じよう。今はお主以外に信じる者はおらんからな」

「分かりました。では今は客室にお戻りを・・・・。事態を把握した後、すぐにお伺い致しましょう」

で、俺達はさっきいた客室に戻った。少ししてから、ひよが落ち着かない様子だった。

「ひよ、落ち着け。たぶん推測通りになるだろう。これは俺の勘だ。だが俺の勘はよく当たるから信じた方がいいぞ」

「た、確かかにそうですね。でも分かりません、なぜ影武者を使ったのか」

「恐らく、試したのではないのでしょうか。久遠様には分かっていたのかと」

「推測通りだと思いたいが、ところでエーリカに聞きたい事がある」

「私に、ですか?」

「エーリカは足利将軍に凄く拘っているみたいだが、なぜかな?と思ってな」

と思って言ったら黙ってしまった。まあそうなるよねと思いながらも待ったら口を開いた。

「確かにそうですね。では将軍にお話をしようと思っていたのですが、貴方方にもお伝えした方が良いのかもしれません」

と一呼吸置いた後、話してくれたエーリカ。

「私はポルトゥス・カレから派遣された天守教の司祭。・・・・と言うのは
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ