六章
主殿
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ればこそ、三郎殿の従妹とみても、まぁまぁ、大きな間違いはない。という建前があれば、何とかなるでしょう」
さすが、公方の側近だけあるな。ひよも強引だとかは言ってたけど、そういう建前がないとエーリカは公方に会えないからな。ころは絶対幽とは、敵対したくないとは言ってたが腹黒くはないと思うが。
「まあまあ、二人とも下がって。久遠もそれでいいだろう?」
「構わん」
「という事で、幽さん、あとはよろしく」
「承った。・・・・しかし、あなたはどう致しましょう?田楽狭間の天人殿」
「俺かい?俺は庭で構わんが・・・・」
「ほお。あなた様の経歴ならば、昇殿ぐらいは許されると思いますが?」
昇殿・・・・御殿に入る事
「将軍に会ったとしても、何を話せと?見世物になるくらいなら庭で待っているさ」
「一真、お前はむぐう」
「(久遠、俺が神で創造神だという事はまだ秘密だ。俺自身の口から説明したいからいいだろう?)」
「(分かった。そこまでいうならば、それに秘密だった事を忘れていた)」
「どうかされましたかな?」
「いや何でもない。とにかく俺は庭で待機するから」
「天人殿がそう仰るなら。では三郎殿、主殿に案内仕る」
「デアルカ」
客室を出て、廊下を歩き・・・・主殿と呼ばれる部屋の近くまで案内された。
「では長田殿、明智殿は室内へ。それ以外の方は庭にて平伏なされ」
と言われ、案内の小姓に庭に通される。平伏とか言われてもしない。たぶん将軍より上の立場だと思うからだ。
「平伏って何すればいいの?」
「似たようなものだと土下座でしょうか。ですが一真様はしなくてもよろしいかと(何せ一真様は神仏の類なのでしょう?)」
「まあな。あと俺は透明になって様子を見るから、お前らは平伏していろよ?俺の存在場、平伏何かしたら祟りが起きそうだから」
と言って、俺は透明の聖剣で姿を消した。だけどひよの近くにいる。しかしまあ長田三郎という形だったら、昇殿は許されないだろう。織田上総介としてなら許可を出したのだと俺は思う。
「官位を持ってない私たちは、お庭で平伏かー。・・・・久遠様がちょっぴり羨ましいなぁ」
「官位何て持ってない方が気楽だって。名前にゴテゴテついていても、格好悪いしさ」
と二人とも官位について話してたが、二つ名みたいな感じだろうな。それに俺の肩書はたぶんあると思う。さっき幽が言ったように田楽狭間の天人とか如来の化身とか、だいたいは当たりだけどね。いつか自分の口から創造神であるとか言ってみたいが、今はまだだろうな。それにしても中の様子を見ると待たされているな。
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