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戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
六章
堺から京へ
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え方です。欲しい物を手に入れるために、何をしても構わない・・・・そういう考えにも繋がってしまう」

「そこまでは言わん。世には世の常がある。そしてその常というモノを後生大事に抱えている奴らも大勢いる。そういった奴らを敵に回すのは厄介でもあるし、面倒でもあるからな」

「その言葉を信じたくも思います・・・・」

ん?誰か来るな。俺の後ろから来た者は、長髪の女性がぶつかろうとしたので俺は受け身となって耐えた。

「お頭、大丈夫ですか?」

「お怪我はありませ・・・・うわー、綺麗な人!」

綺麗な人だと言ったひよに対して、俺は女性の下敷きになっていたので下から見上げていた。確かに綺麗だけど、どこかで見た事ある。陽光を浴びて光輝く艶やかな髪で、美しいとは思ったが奏より普通かな。久遠とよく似た造形の、整った容姿ながらもその雰囲気はどこかの武人のように、抜き身の刀のように鋭く、触れるなら骨まで切り落とすという殺気ではあったが俺は平然といた。これくらい当てられても困らないな。

「さてと、そろそろ立ち上がろうか。誰か向かってくるぞ」

俺はぶつかってきた人を退いてから、戦闘態勢に入った。この足跡からして複数か。

「ひよところは、久遠の側を離れるな!そこの嬢ちゃんもだ、早く下がりな。俺の殺気に当てられたいのならな」

「・・・・・・・」

嬢ちゃんは、俺の殺気に当たったのか言う通りにして下がった。さてと、一応空間から刀を取り出してから左腰にあるホルスターにある銃を抜き右手で持った。

「エーリカ、君も下がれ」

「分かりました」

と言って、エーリカも下がった訳だが何人来る。そこに駆け込んだのは、如何にも悪い事をしてますという顔に書いてあるゴロツキ達だった。現代で言うならパシリのチンピラか。

「おうおうおうおう!ようやく見つけたで、このアバズレ姉ちゃんよぉ!」

「俺らを誰だと思ってやがる!京の都を守ってやってる三好家の足軽様ですよぉ!」

「その俺らの仲間をしばいといて、ただで済むたぁ思うなやぁ!」

「ほう、ただのゴロツキかと思ったら京の都の足軽ねぇ・・・・。そうには見えないけど?それにこの子が何をしたかは知らんが、女性一人に対して男複数でかかるのは卑怯の手ではないのかね?」

「何やと!お前何者やねん。足軽をなめては困りまっせぇ!」

とか言いながらも挑発を受けた馬鹿者達。俺の後ろからは、久遠が我の刺客かと思ったとか言ってたがな。

「あぁ!何だてめえは!関係ない奴はひっこめや!」

「一対多勢で来る卑怯者に対して言う事それ?さすがに呆れるな」

「事情も分からんと出てきて、あとで泣き見も知らんで兄ちゃん!」

「あっそ、だったら好きにやらせてもらうぜ!行くぜ行くぜ行く
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