五章 幕間劇
南蛮×茶屋×スリ犯逮捕
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が好きなんですね」
「・・・・うん」
「好きです。でも身分が違いすぎますが、一真様は気にしてないからと言いますけど好きとは言えませんよ」
「・・・・私も想っていますし、ちゃんと私の想いは伝わっているようですので」
「それならよろしい。それに隊長はお嫁さんがたくさんいますから、それくらい分かる御方なのですよ」
「え!一真様は妻は一人ではないのですか?」
「ええ、聞いた事によると、一夫多妻制なので、数十人はいると聞きましたが」
と言ったら驚いていましたね。まあ普通は一夫一妻なのですから。
「まあそれに詩乃さんは、愛妾になりたいと前に隊長から聞いたことはありますが、久遠様も結菜様も愛妾ですよ。ですのでまだ大丈夫かと」
「そうか、お妾さんなら、人数関係ないよね」
「ですが、叶わぬ夢だとは思わないでくださいね。きっと何かしらでこの先何かあると思いますし」
「そうなんですか。だったら希望を捨てずにいられるね」
「それより詩乃さん。気分はどうですか?」
「ええ・・・・お蔭様で。少し休んだら、だいぶ良くなってきましたようです。以前、一真様が甘い物は疲れにも良いと仰っていましたが本当のようですね」
と言ってひよさんところさんはお菓子のおかわりをした。対照的に詩乃さんは、もう満腹だと言いお茶をおかわりした。
「そうだ。これを食べ終わったら、会合衆のお店を覗いてみませんか?」
「確か、隊長達が会いに行った南蛮商人は会合衆だった気が」
「それは何とも言えませんが、無論私達で勝手に話を進めると騒動の元になりますから、偵察といった形になりますが・・・・」
皆さんは賛成のようですが、おかわりが来たので食べるひよさん達。私は机の下でスマホを見ていると、ふと隊長からもらったお金を見た。たぶん全員財布を持ってきているとは思いますが、一応という事もあるので見ましたらギリギリありました。で、詩乃さんがお勘定で財布を出そうとしたら、宿に忘れてきたようだ。ころさんも忘れたようだった。お金があるとすぐ使ってしまう癖があるようだった。
「・・・・・え」
財布を出そうとしたひよさんの手が止まった。もしかしてと思いながら見てたら予感は的中した。
「どうしたのです?ひよ」
「・・・・ない」
「は?だってさっき、あの変な笛買ってたじゃない!」
「それに闘具も買いに入ったでしょう?」
「うん。その時はあったハズなの。もしかして・・・・」
「・・・・スられた?」
「・・・・・・かも」
「やはり隊長の勘はよく当たりますね。ここは私が払っておきますからね、あとで返して下さいよ?」
『ありがとうございます、沙紀さん』
と言ってここのお勘定を払った
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