暁 〜小説投稿サイト〜
戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
五章 幕間劇
久遠と一日買い物デート
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た宿で会おう。沙紀、案内を頼んだぞ」

と言って俺はスマホを片手に持ちながら、進んだ。通信機から、何か聞こえたので何だろう?と思って左耳に装着したらひよ達の会話だった。沙紀が盗聴器を使って聞こえるようにしているんだろうな。さすがは俺の妻の一人である沙紀はいい仕事をする。

『行ってしまわれました』

『うぅ、久遠様いいなぁ。一真様と一緒に街を回れて』

『羨ましいのは私も同じです』

『けど、仕方がないよ、久遠様は、一真様は恋人なんだから』

『だよねぇ』

『皆さん、本当に一真様の事がお好きなのですね』

エーリカにも様付かよ。まあ歳は上だしな。

『えへへ・・・・はいっ』

『それに一真様にはたくさんご恩がありますし』

『それに女性の扱いに慣れているご様子ですし』

『慣れていると言う事は、一真様はご結婚されているのですか?』

『はい。隊長には奏さんという奥さんがおります。どういうお方かは、茶屋かどこか、ゆっくりお話出来る所にでも行きましょうか?』

ははは、あいつら。あとで覚えていろよ。確かに慣れてはいるけどな。通信機をしまって、俺は地図にあった美味しい店に到着した。

「お、ここだ。ごめんくださーい!」

「いらっしゃい!お二人なら、空いている席に座って!」

「久遠は何にする?」

メニューにはいろいろと書いてあったけど。外の看板には、刺身や蛸って書いてあったな。

「我は刺身にしよう」

「いらっしゃい。何にするか決めましたか?」

「我は刺身と飯をもらおう」

「そっちのお兄さんは?」

「俺は蛸が食いたいがおすすめはあるかな?」

「じゃ、蛸ぶつがいいかな。蛸をぶつ切りにした刺身だよ」

「ならそれで。あとご飯は大盛りでね」

「はいよ!刺身と蛸ぶつね!」

でオーダーしたら、久遠は何か考え事をしていた。まだ結菜の土産が決まっていないそうだ。さっきまで行ったのが、西側だけど主要な区画のほんの一部何だよな。東京や横浜とかも、回るのに一日以上は掛かる。電車とかあれば回れるかもな。

「なら、次は反対側を回るか。これくらいで疲れたとはいえないしな」

「それなら良い。後も頼むぞ」

「へい、刺身定食に蛸ぶつ定食、おまちどう」

ここで俺たちの注文した物がきたので、話はあとにして食べる事にした。手を合わせていただきますと言って食べた。

「・・・・なるほど。確かにこれは美味い」

(たこ)も獲れる場所が違うだけでうまいとはな」

今度トレミーに行ったら、たこ焼きでも作ってみるか。確かたこ焼き機があったはず。

「久遠。久遠の刺身と俺の蛸を交換しないか?」

「うむ。そうしよう。一真の蛸も美味しそうだ」
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