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戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
五章
契約
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た。

「アケツではなく、明智だな。だよな、詩乃」

「アケチ?」

「はい。一真様の仰る通りです。明るいに智恵と書いて明智と読みます。清和源氏土岐氏の支流で、明智庄の住人。美濃では名流の家ですね」

また分からなそうな顔をしていたエーリカ。

「つまり、高名な家の人って事だよ」

「なるほど。母のファミリーネームは明智というのですか。・・・・ふふっ。何だか自分のルーツがこのような形で判明するのは、とても嬉しいですね」

「日本なら明智十兵衛って事になるが・・・・」

「(隊長、明智十兵衛って事は、この子はあの本能寺の変で有名な明智光秀ですよね)」

「(ああ、そうだろうな。しかし、ここは外史だから何が起きるか分からないから、まだこの事実は心の中に入れておこう。発現したらこの外史はまた変わる可能性がある)」

「(了解です隊長)」

「二人ともどうした?」

「いや、何でもない。俺達の知っている明智について話してたところだ。今は言わない、時が来れば話す事だろう」

何とか隠せたが、さてさて本当にこの子が明智光秀なら、今ここにいる久遠、織田信長を討伐する者。一応マークはしとくか、何が起こるか分からないからな外史は・・・・。

「とりあえず、エーリカの日本式での名前を漢字で書くとこう書く。明智で名乗ると色々と役に立つかもしれないな」

俺はメモ用紙を出してから、ボールペンで書いてからエーリカに渡した。

「なるほど。これが日本での私の名前ですね。御助言感謝します」

そう言いながらエーリカは頭を下げた。仕草が何かどこかの王候貴族のような感じで、優雅で気品があった。

「やけに礼法に通じておるな。それもご母堂から教えられたのか?」

「はい。日本のサムライは武に通じ、書に通じ、何より典雅に通じる必要がある、と教育されましたから」

「ふむ・・・・まさに武家の考え方だな。素晴らしいご母堂をお持ちのようだ」

そういうと、エーリカは礼を言った。

「ところで、何しに日本に来たんだ?」

「それは、その・・・・」

「無理にとは聞かないが、何か目的があってきたのだろう」

「はい。私はとあるお方にお会いするため、この日の本を訪れたのです」

「とあるお方とは?」

「母に聞いた、日本のサムライのトップに立つ、アシカガショーグンに会いに・・・・」

アシカガショーグン?ああ、足利将軍の事か。という事は足利義輝に会いに来たと言うことか。

「足利将軍に会いに来たのか。・・・・ならば貴様、我と一緒に来い」

「え・・・・あなたと、ですか?」

「うむ。我は五日後に堺を発って京に向かい、将軍に拝謁するつもりだ。我についてくれば、将軍に拝謁する事も可能やもし
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