五章
美濃から堺へ
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るし、食糧はたまに拠点D×Dから調達してるし、今は給料は出さないが拠点D×Dに戻ったら一気に貰えるだろうな。他の世界での国連軍でも、だいたいの金は同じだったし。アメリカならドルだけど、日本だと円。俺はいつもカードで払ってたから、値段は気にするけど、それに前回の稲葉山城の時だって、いつも以上に弾使っていたからな。トレミー3番艦も、ブラック・シャーク隊が住む事になってからは、創造の力で大きくした。だから300人は余裕で暮らしている、格納庫も倍くらい広くなったけど。拠点に帰る時は元のサイズに戻す。とひよが、何か計算しているみたいだった。ひよは計算得意だもんな。
「やはり、一真隊を連れてきて正解だったな」
「というと、武士は昔から、土地や米を基準にして物を考えるんだったよな。だけどもう既に時代は変わっているという事か?」
「その通りだ。それにこの堺を見ろ。実り豊かな土地を持っている訳でもなく、広い領土を持っている訳でもない。銭で米を買い、銭で人を雇い、銭で武器を揃え、銭で権威を買う。銭と言うのはそれだけ力を持つのだ」
「久遠の言う通りだが、全部がお金で解決はしないだろう。幸せはお金で買えないしな、ある程度のお金がないと幸せは維持できない」
「うむ。確かにな。銭の本質とはそう言うものであろうな」
「それにお米は年に一度しか収穫できません。農民は、その時の収穫したお米で一年間生活していくんですけど、銭があれば、何かしたい時にすぐ動けますからね」
「そういう事だ。・・・・さて世間話はこれぐらいにして、堺に入る。我らは田舎から上ってきた小名だ。それらしく振る舞え」
とは言ったけどな。俺はちょっと待てと言ってから空間に入ってから、ある人物を呼んだ。そしてしばらく経つと、空間から出てきたはいいが一人引き連れていたので久遠が質問した。
「そやつは何者だ?」
「こいつは俺の部下で名は沙紀という。俺と同じ出身だが、ここでは南蛮だったか。南蛮語が話せるので連れてきた。南蛮商人と繋ぎたいと言ってたろ?沙紀は通訳ができるからな。それに南蛮にも詳しい」
「織斑隊長から紹介されました沙紀と言います。本名は、言えませんのでコードネーム、ここで言うなら暗号名とでも言うと思います。黒鮫隊の隊員で、織斑隊長の通訳として仕事をした事があります。皆さんよろしくお願いします」
と敬礼をした。その後一人ずつ自己紹介してもらってから、堺の町に入ろうとしたら門番に止められた。ちなみに沙紀は俺の後ろに乗っている。
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