四章 幕間劇
三若による悪戯実演
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ふう、気持ちいいぜ。相変わらずの冷たい水だ。あとはコーヒーがあればいいのだが、そうも言ってられない。トレミーに行けば飲めるんだが、俺が一度戻ったらいなくなったと思った一真隊のメンツが、城中を探したと言っていた。しかも、久遠や壬月と麦穂までが動いて俺を探したとかなので、説明としては一度神仏が集まる会議に出てたと説明したら何となく納得したらしい。今度からは置手紙やら、誰でもいいから出かけると一言言ってくださいと言われてしまった。その時後ろから気配がしたので注意してたら。
「がおおぉぉぉ!」
「ん?何だ犬子か」
「一真様、何で驚かないんですか?」
「そりゃ気配で分かったからな、それにそんな事くらいじゃ俺は驚かないぞ」
と言ったが、実際は少し驚いたくらいだ。でも顔には出さないようにしている。と、その時また何か感じた。
「あ、そうだ。私一真様にお話ししたい事があって」
「こんなに朝早くにか、で、何だ?用件を言え」
「あのその実は犬子、一真様の事が・・・・・」
「誰だ!そこにいるのは!出てこい!出てこないと撃つ!」
と俺は犬子の話を遮り、俺は拳銃を気配があったところに銃口を向ける。しばらくすると手を上に挙げながら出てきた和奏。
「な、なぜ、バレたんだ?」
「気配と勘だ!馬鹿者」
とりあえずハリセン一発。こいつらもまだ畏怖してないようだから、もう一発やろうとしたら涙目で訴えてきたからやめた。
「全く、こんなしょうもないのはやめろ。俺ならともかく黒鮫隊だったら、絶対殺されてたぞ。誤射であっても責任はないからな」
「「はい」」
「で、あと一人の雛はどうした?」
「呼んだ?」
「おお、そこにいたか?この馬鹿者が!」
とまた俺のハリセンに火が噴いた。三若じゃなくて三バカだ、こいつらは。
「一真さん、挨拶しようとしたのにそれはないんじゃ?」
「悪戯する側が悪いわ」
と言ってとりあえず説教。そしたら雛が、お家流で逃げようとしたので即座に捕まえた。
「何で、雛の速さについてこれる訳?」
「それは秘密だが、そうだな。ヒントは、あの時の仕合で麦穂に使った時の剣捌きかな」
まあ実は天閃の聖剣と夢幻の聖剣で、速度を上げつつこいつらに幻術をかけたんだけどね。
「で、用事は何だ?まさか悪戯をしようとか言うんじゃないだろうな?」
「そんなことないよー。ただ雛達は遊びに来た訳だし。最近忙しくて、ゆっくりと話できなかったしねー」
「美濃入りからこっち、やる事一杯だったしな」
「だけどやっと少し余裕ができたわけ訳だから」
「ふーん。どうだか、・・・・だからお前らは三バカって呼ばれるんだぞ」
「三バカ言うな『事実だろ』で、で
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