四章 幕間劇
相撲×マッサージ
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「あまり加減が出来ないからこの場で謝っておくよ!」
上手投げされそうになったが、耐えた。俺の力では、いつまで耐えられるかな。俺は左右に振ったが、壬月はどうにか耐える。で、組みあったままであったが、俺が一歩進むと壬月は押されていく。
「な、これが一真様の本来の力か!」
「あいにくまだ本気のほの字も出てないよ。・・・・ふん!」
そして勝負は最速で決まった。俺が壬月を持ち上げて、そのまま投げ飛ばした。投げ飛ばされた壬月は受け身をとって地面に激突。俺は涼しい顔をしていたが、立ち上がった壬月は少々汗をかいていた。
「私の完敗だ、まさか私を持ち上げるとはな、さすが一真様だ」
「やったー、柴田様が土をついたぞー!」
「調子に乗るな、馬鹿者共」
俺は調子に乗った子供に向かってハリセンで叩いた。で、その後立ち上がった壬月は麦穂に会ったか?と聞かれた。会ってないというと、俺に用があったそうで出かけたらしい。もしかしたら、遠回りで城に行ったからすれ違いがあったかもなと思って長屋に戻った。
「これは一体?」
俺の目の前で起きてる現象に首を傾けた。どういう風の吹き回しか、長屋の前には干した布団を叩いてるころを発見。ちょっと奥を覗き込んで見ると洗濯物を干している詩乃の姿もあった。視線を遠くまで向けると家の前で何やら犬子が箒を手に持ち、家の者へと指示を飛ばしているようだが。何かの大掃除でもあったのか?
「あっ、お頭」
「ひよ?これはいったい何だ。今更の大掃除でも始めたのか?」
「ええと、それがですね・・・・・」
「お帰りなさいませ、一真様」
ひよと話してるとなぜか麦穂がいた。とりあえず、家に上がってもらってから、空間からお茶を出した。
「で麦穂、俺に用ならともかくこの騒動は一体・・・・?大掃除でも始めたのかと思ったぞ」
「騒がしくてすみません。一真様に用があって来たのですが、いらっしゃらなかったので、それならと思いせっかくなので他の者達の暮らしぶりを見ておこうと思ったのです。が、いざ覗いていたら掃除が行き届いていなかったり洗い物を溜め込んでいたりと、見るに堪えない状況でしたので、片づけるようにと注意をしたまでです。皆は、年頃の娘なのですから、少しはそういう事に気を遣うべきだと思うのですけどね」
「なるほどな、確かにこの位の歳になるとそうなるよな。ところで俺の用って何?」
「稲葉山城の件なのですけど、あの策は本当によかったのかについてです。今更ではありますが、私は降下作戦と言うのは知らなかったので近くにいた黒鮫隊の者に聞いたのですが、聞いた途端危険なのではと思う程心配しました。たった五人で、本丸にいる者達を総攻撃というのは危険すぎかと」
「ああ、あれね。だけど黒鮫
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