四章 幕間劇
事後処理×人間の選択×道
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いくら頸を討ち取ったとしても、兵が数十から数百人いたら逃げる。ただでは逃げないから、ガソリン撒いて火をつけてから逃げる事も考えるが、それをしたらこの城はなかったかもね。まあ俺が創造で創り直せばいいんだと思う。
「・・・・やはり、私も同行すればよかった。ですが、あの手で斉藤家の主君を刎ねたのは、一真様だからこそ出来た業ですね」
「そうだろうな。それに稲葉山城なくてとも、他だと別の手も考えていたさ。安全かつ確実に落とせる策くらいはな」
と言いながらも一緒に城内を歩いていると、やがて壬月達と話している久遠の姿が見えてきた。
「おーい、久遠」
「一真か。・・・・随分早かったな」
「清州までの使い、ご苦労様」
「お帰りなさいませ一真様」
「俺も用事あったからな、こっちが清州からの報告書だ」
「詩乃、結菜の側にいてくれたこと助かる。夫として礼を言う」
とか言ってたけどな。本当は、寿命が縮まるから次からは策を任せると言いたいところだろうが。俺は軍人であり、部下に指示を出して部下を率いて行動を共にする。
「ところで、俺がいない間に何かあった?」
「今のところは何もないな。しばらくはこのまま状況が続くだろう」
「東は静かですか?」
「平穏とは言わんが、中心がないからな。今の内に何とかする。そちらに何か策があるなら、我が早死にせんものを頼むぞ」
「お任せを」
「とはいえ、今日は疲れていよう。もう休め」
「・・・・(コクッ)」
「じゃあ、詩乃を長屋に送るが何か手伝う事はない?」
「大丈夫だ。今日は一真も休め」
「ホンのの些細な事でいいから何かあるか?」
「ならば、市井から上がってきた陳情の山があるのだ。吟味を任せて良いか?」
「いいだろう。ちょうど事務職やりたい気分だったのでな」
「ならやってくれ」
「了解。あと結菜からの伝言だが、久遠は忙しいとご飯抜きにする事があるから、ちゃんとご飯を食えとの事だ」
分かっている、とは言っているがあれは分かっていない顔だ。なので俺は壬月と麦穂に頼んでおいたけど、食わなかったらハリセン一発なと釘を刺しておいた。その後事務職をしていたが、詩乃も見てくれていたから助かった。でもこういう仕事も上司の役目だと思うので、一枚ずつ陳情書を吟味していったのか、山だったのがあっという間に終わったのは、さすがの詩乃でも驚いていた。仕事が終わったので俺は詩乃を連れて行った。行きたい所があるそうなので、俺はボディガードという訳だ。
「そういえば、西美濃三人衆はどうなりましたか?」
「ああ、あいつら?あいつらは久遠の元に下ってあの龍興派を説得してるはずさ。俺が討ち取ったけどな。気になるか?」
やっぱり気に
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