四章
斉藤家滅亡
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をお掃除中。頸は首級専用ケースに入れたから、俺達は脱出する。森一家に出くわしたら、殺されそうだし。あとそちらに壬月がいると思うので指示に従え。たぶん久遠の名代として指揮を任されると思うのでな』
『了解しました。ではこちらはこちらで任務続行します』
と切ったが、ここに来て森一家とはな・・・・戦以外の評定には出ない奴ららしいが、ここに来ると言う事は間違えて俺らを刈られてしまう心配があるので、制圧を任して、俺ら降下部隊は空間に入ってトレミーに帰投。俺は首級専用ケースを持って本丸付近にいる我が隊の所に来た。そこには一真隊もいたけど。
「お頭、ご無事で何よりです。首級は?」
「ここに入れてあるが、さすがに素手で持つのは野暮だろう。それより名代を任されたらしいが、俺達でも森一家を止められる事は出来ない」
「うう、とにかく出来る事をするだけですね!」
「そう言う事だ。ひよところは本丸の城門を確保しといてくれ。久遠がもうすぐ来るので、・・・・黒鮫隊は?」
「ここにおります隊長。さすがにあの森一家という奴らの近くにはいたくないです」
そう言う事か、本陣にいた通信兵によるともうすぐ久遠がこっちに来るらしい。斉藤家は滅亡だな、例え斉藤飛騨が生きていようと無くとも、脱出は不可能に近い。そして本丸にいた城内はお掃除された後に、久遠が来た。
「ふむ、壬月はどうした?」
「壬月なら、背中が気になると言って柴田衆を引き連れて、周辺の制圧に向かった。それとこれが龍興の首級だ」
「おお、よくやったぞ一真!それとここにいると言う事は、名代を任されたとの事か?」
「そうだ。でも城門爆破した後に名乗り上げたから、ほぼ壊滅かな?今は森一家が城内をお掃除中だ」
俺の報告を受けたのか、何かを考えていた久遠。聞くと、利政の事を考えてたようだ。ちなみに利政は結菜の母親であり、久遠がうつけと罵った母親以外で唯一の理解者だったそうだ。好きとか嫌いとかの感情は分からんと言ってたが、蝮と接してる時と俺と接する時と似ていると言ってたな。
『戦乱渦巻くこの日の本を、力によって統一し、皆が腹を空かさず、皆が笑って仕事が出来、穏やかに暮らす事の出来る世を創る事。戦うだけに力を使うのではなく、何かを創る事。何かを極める事。楽しいと思える事がいつでも出来る。・・・・そんな世を創りたい。いや創りたいのではなく創るのだ。・・・・我はそう、心に決めて生きている』と言うのは久遠の夢だと語っていた。
まるで、昔行った三国志の世界で出会った劉備こと桃香の言葉に似ているなと思った。久遠が目指すのは、武力による天下統一。それは正史での織田信長が目指した事である。でも正史である信長と外史である久遠とは目指している世界が違うだろう。ここは外史だから何が起こるか
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