四章
潜入部隊×狙撃
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「ふぇぇぇ・・・・何かお化けっぽい声が聞こえるよぉ」
「ただの鳥だってば。ひよ、もうちょっとちゃんとしててよね?側で怯えられると周囲の気配が読めない!」
と、ひよは怯えていたから手を繋いだ。そしたら怯えていながらも進んだ。
「さてと・・・・一応最終確認として打ち合わせをしよう」
「そうですね。目的地まであと少しですから、今の内にやっちゃいましょう」
「前回行った場所で、城内の警備を確認後こいつら狙撃班の出番となる。城内の兵を倒してから、ある程度倒し、潜入開始と共に周辺一帯にいる兵を殺す。二人だけは退路を確保してここに置いておくとする。残り八人で二手に分かれて城門に行く。黒鮫隊は俺らで、一真隊はころに任せる。なお、ひよは俺と一緒に来い」
「その方がいいですね。城門前で、合流してから閂を上げて城門を開くか合図で開くんでしたっけ?」
「そうだ。照明弾という弾丸を使う。まあ俺達に任せれば大丈夫だ・・・・」
「やり遂げたら凄い事ですね。他国まで名前が鳴り響いたりして・・・・」
「まああるだろうが、たぶん主に一真隊のだと思う。黒鮫隊はあくまで影の部隊だ。太陽が一真隊なら黒鮫隊は月さ。一真隊の徒士の皆にも役得あるかもな」
俺がそう言うと、一真隊の足軽達はそうなったら良いなとか言ってた。何でも農家の三男で田んぼも無ければ、畑も持たない境遇なのに村一番の娘に惚れてるそうで『仕事もしてない人とはお付き合いしません』と言われたそうな。その本人はというと今は仕事してるし怖いけど任務やってる・・・・って大丈夫かこいつ?
「新人さんかよ!ころ、どういう事だ?」
手練れで、野武士仕事に慣れてる人を選べと言ったのに・・・・。
「ご、ごめんなさい。川並衆の若手でして、他の連中がどうしてもって言うから」
川並衆の若手かよ。ちなみに川並衆とは前にも言ったが転子が率いている、木曽川流域の若衆の事だ。
俺は頭を抱えた、「どうしても」って言う前にこの任務に慣れてない者は正直お荷物だぞ。俺が求めたのはベテランさんだと思ったが、他の足軽達はこの新人さんに手柄を取りたいらしいからだと。『面倒はこいつらが見るから許してくださいと』と言ってきた。
「はあー・・・・分かった。だが、お前は新人だから潜入は出来ない。なので退路の確保をしてもらう。いいな!これは命令だぞ」
と言ったが、反論してきたが命令だと言ったらしゅんとなっていた。そんなに手柄ほしいのかよと思いながら進んだ。陣の中にいる通信兵であるレイは、久遠と壬月の会話を聞いていた。
「百曲口への移動は?」
「小部隊に分けつつ、丹羽衆五百の移動は完了しておりますが、突入の準備には今しばらく掛かるとの事」
「よし。では準備が整い次第、合図を送れ。・・・
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