三章 幕間劇
三若とお疲れ様会
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「幸せ〜〜はいいけど、口の中に詰め込みすぎだろ」
「わふっ?」
「わふ、じゃないっての・・・・誰も盗りゃしないから、もっとゆっくり食えって」
犬子は本当に犬みたいだなと思った。とか言いつつも、犬子は着物にまでこぼしてるのを見た和奏は取ってあげた。何か犬の親子って感じだな、そういう雛は嫌いな物を和奏にあ〜んをさせるが、未遂に終わった。何でも雛は好き嫌いが多いらしいが、所謂偏食家らしい。雛の前には好きな物ばかりあった。
「あ、ちょっと動くなよ。和奏」
もごもごする和奏の口元にご飯粒が付いてたので、取ってやった。
「えっ、えっ!?」
「っと、取れたぞ」
で、俺はわざと和奏の口元にあったご飯粒を食べた。
「・・・・・っっ!!」
「ん?どうした。和奏?」
「お、おまっ、さ、ささっき、ボクの口、ごご、ご飯粒、た、たた、食べ・・・・っ!?」
「それがどうかしたかな、和奏?」
と俺は笑みを浮かべながら、そう言ったら赤くなった。チョロいもんだな、と俺は思った。
「わぉ〜〜!一真様大胆!」
「へえ〜、やるじゃん、一真さん」
「まあな。・・・・大人だしこれくらいは朝飯前だ」
とか言いながらも、雛と犬子は続きをどうぞとか言ってきた。その後、和奏は初心だよなーと思った。しかも耳まで赤くなってるから、あれは怒っても全然怖くない。あれから飲み食いしてたら、あれだけあった量はあっという間になくなっていた。
「悔しいけど、ここで食べる自分で料理する気になんなくなるんだよな」
「分かる分かる!ついつい自分で作ったお料理と比べると凹むからねー」
「まあ玄人と素人の差は当然の事なんだけどねー」
「そういえば三人とも料理出来るのか?」
「出来るのか?・・・・とはそれ心外〜」
「当たり前じゃん。自分で用意しなかったら誰が用意してくれるんだよ」
「毎日店屋物が食べれる程、生活に余裕がある訳じゃないもん」
とか言っていた、この三人が作る料理ねー。考えただけで笑っちまうな、犬子なら分かるが和奏や雛に関しては想像もつかない。食い終わった頃なので、結界を解除しようと思ったがまだ騒ぐんじゃないかと思って解除しない。
「そういえば、演習の事まだ話してなかったな」
「実はね、最初はとっても心配だったんだよね、今回の演習ー」
「あー、それは分かるが今回は黒鮫隊の実力も兼ねてだったからな。和奏と犬子は討ち取るの確定だったし」
「確かに。あの距離からの狙撃は気付かないよー。それにそっちには詩乃の策があったんだから、こっちにいたら絶対勝ってたのに」
「詩乃の策があってもなくても勝ってたけどな。それにもしあったとしても絶対二人は実行できないだろうな」
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