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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第284話(ラファール・リヴァイヴカスタムU編)】
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だけだ」
言ってから構えた雪片を斜めに振るい、左腕を俺に翳す。
シグナルが点灯し、俺も模擬戦の準備を行う。
直ぐに二つ目のシグナルが点灯――そして、三つ目が点灯するや、模擬戦が開始された。
「先手必勝だッ! 月穿ッ!」
翳した左腕の掌に紫電が走る――甲高い高周波音が辺り一帯に響き、小さな閃光を放つ。
次の瞬間には、高出力の荷電粒子砲による射撃が迫ってくる。
勿論、急降下してその一撃を避けるとハイパーセンサーとセンサー・リンクを接続するや、視界にターゲットロックするマーカーが現れる。
……これで皆は射撃補正を行ってるのか、便利だな。
そう思いつつ、最大火力で荷電粒子砲を放って動けなくなってる一夏に、ハンドガン二丁による連射。
排出された空薬莢は、地上に落ちると小さく金属音を鳴らせていた。
「クッ……! 左腕を狙ってくる……!?」
一夏の言葉通り、左腕の武装腕を集中的に狙う俺。
大きく旋回をしながら、低威力のハンドガンで集中攻撃を行い、弾装が空になると前もってリヴァイヴのシールド内側に備え付けた弾装を勢いよく空に踊り出させ、空中で弾装の装填を行うと、また射撃を開始する。
ハイパーセンサーがあるからこそ出来る芸当で、普通の人間が空中に舞うマガジンをそのまま装填する事は無理に等しい。
「……やっぱり射撃戦は分が悪い! ハアァァアアアッ!!」
ハンドガンの弾丸が当たるのも構わず、瞬時加速で間合いを詰める一夏。
乾いた火薬音が鳴り響き、弾丸は白式のバリアに当たっては塵となって消え、確実にエネルギーを減少させていった。
「零落白夜で一気に決める……ッ! うぉぉおおおッ!!」
叫びがアリーナに響き渡る――雪片の展開装甲が開き、目映いばかりに光を放つ光刃が刀身を覆った。
すれ違い様を狙うように横に雪片を構える一夏――そして、横に振り抜く――。
「――何ッ!?」
「……いい加減学習しろよ、真っ直ぐ突っ込んでくる奴を避けるなんて、ザラだろ?」
小さくスラスターを噴かせ、横に振り抜いた光刃を避けきると同時に新たな弾装をシールド内側から勢いよく空に出す。
特殊AP(アーマーピアシング)弾入り弾装を装填すると、直ぐ様背部ウィングスラスター両基の薄い部分をロックし、トリガーを引いて射撃する。
ウィングスラスターを貫通した弾丸は、シールドバリアーに阻まれるも、当たったスラスターは小さな爆発を起こし、更にシールドエネルギーも減らした。
「がぁッ……!? く、……スラスター狙ってくる何て……! しかも、さっきまでのハンドガンの威力じゃねぇ……ッ!」
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